S660は198万円から

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ホンダにとってビート(懐かしい!)以来の軽オープンスポーツカー、S660の価格が判明し、なんと198万円から。

headlines.yahoo.co.jp

総支払額230万円ほどになるので、金額の高さに驚く。200万円前後の価格帯のクルマは多いので、ジャンルとしてはオンリーワンながら価格では競合車だらけだ。

丁寧に造ったよいクルマであるのは想像できる。私が思ったのは、供給者の論理で造ったのだなということ。

造り手がよいものを造ろうとしたら、あれもしたいこれもしたいとなって、コストはいくらでもかけられる。しかしそういった高付加価値の高額車は一部の人しか買わ(え)ないので、多数の人に買ってもらうにはある程度の価格に抑えて、その範囲内でよいクルマを造るのが王道だ。

いくらよくできてるとしても、軽自動車だ。軽に200万円以上払う人はごく一部だろう。そして軽は日本独自の規格なので、外国でたくさん売るクルマでもない。ほぼ日本市場のみで勝負する車種だ。いまの日本人の購買力や物を買うときの傾向を考えると、200万円オーバーの軽自動車は売れないことなどわかるはずやが、それでも供給者の論理で造り手のしたいことや好みを優先したのだろう。

このジャンルではビート、カプチーノコペンそれぞれが販売台数で失敗した。今回のS660もいいクルマであっても売れないだろう。実際乗ってどのように感じるか、そして販売台数に注目したい。