CRF1000L アフリカツインに乗る 個性の塊で素晴らしい

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バイクの世界シェアは、日本メーカーが42%を占めていて(2014年。世界の販売台数は約5600万台)、それは本当に凄いことだ。であるのに日本ではバイクに興味ない人の方が多い。騒音規制や都市部での駐車場不足など、国も足を引っ張ってる状況だ。これらは絶対におかしい。

といったふざけた環境なので、この国では事故以外のニュースにバイクが出てくることはめったにない。しかし最近、珍しくみかけたのが、アフリカツインの記事である。発売直後で多くの受注を受けたという。私はアフリカツインを知らなかったのやけど、17年ぶりの復活とのこと。

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ホンダは世界一のバイクメーカーやが、現在のラインナップをみると、よくできてるが個性が弱いモデルが多いように感じる。クルマでいえば、以前のトヨタと同じだ。バイクは存在自体に強い個性があるので、没個性の車種は魅力に劣る。よって勝手に心配してたのやが、アフリカツインは久々に粋を感じた。多くのディーラーに試乗車が用意されている。一般的なモデルではないのにそれをするのは、ホンダの期待の現れだろう。

デザインは、非常にカッコいい。135万円もするのでカッコ悪ければ話にならないが、こんなに綺麗なら山道走れないでしょ、と思う。ランクルもそうやが、高額車買って、飛び石だらけの道を走るのは厳しいのではないか。純正はオンロードタイヤで、基本は街乗りを想定している。街乗りで楽しんで、かつ本格的にオフも走れますよというモデル。

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 リアからみると、けっこうスマート

 

ミッションは2種類あって、私が乗ったのはホンダの表現でDCT、つまりATである。バイク好きはシフトチェンジは自分でしたいしするのが当たり前なので、DCTには興味を示さないだろう。バイクの楽しさは自分でシフトチェンジしてこそ。ただ、ミッションに選択肢があるのはうれしい。

エンジンは92馬力もあるので速い。聞くと、アフリカツインのために新開発したとのこと。エンジン開発は莫大なコストがかかるので、1車種では開発費の回収はできないだろうから、ヤマハのMT‐09やMT‐07がバリエーションを増やしてるように、これからこの1000ccエンジンを搭載する新型車が出てくるかもしれない。

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高額車なので当然ではあるが、よくできているバイクだ。走っていて楽しい。アフリカツインでロングツーリングに行ったら最高におもしろいだろう。私もおじさんになったらアドベンチャーに1度は乗って、ゆっくりペースでのツーリングをしてみたい。

大型のアドベンチャーなので車高はかなり高く、ノーマルなら最低でも身長175cmはないと足つきが厳しい。日本人の平均身長では停車時につま先立ちになるので、街乗りは厳しい。

ライバルは日本車だとV-Stromで、コンセプトが多少ちがうが、価格はほぼ同じ。輸入車に同じようなコンセプトのバイクはあるが、価格がもっと高い。久しぶりにホンダが強い個性のあるバイクを出してきてうれしく思った。

 

2017年5月4日、海老名SAくだりで初めてみかけた。カラーは白。この日は最高の天気で、これから富士山周辺にツーリングにゆく人だ。アフリカツインには華がある。

 

2017年の夏に、V-Strom1000がフルモデルチェンジした。

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