GSR750と伊豆ツーリング 3日目後半 バイクと伊豆が好き♡ …西伊豆スカイライン~戸田~沼津~東京
土肥峠から仁科峠まで、西伊豆スカイラインを走る。ここは素晴らしい道で、飛ばそうと思えばいくらでも飛ばせる。ただ気になったのは、コーナーの手前から縦溝が彫られている。私はこれが大嫌いだ。というのはかつて250TRに乗っていたのやが、TRの純正タイヤはブロックタイヤで、これで走るとむちゃくちゃ怖い。それが原因でトラウマになっているのだった。仁科峠から眺める景色は絶景である。時間があればワインディングロードを何往復もして愉しむところなれど、そうはいかない。そのまま59号線を南下する。ここは狭い山道をくねくねと走っていく。したがって飛ばせないが、私はこういう道も好き。たぶんみなさん、飛ばせない道やと知っているのだろう、ここではバイクとすれ違わなかった。
土肥峠あたりからの眺め
縦溝
仁科峠
59号線
くねくね道が終わり、比較的まっすぐな道を走っていると、ヘビが道路を横切っていた。やっと会えた!伊豆の山ではどこかでヘビに出会えると思っていたし、目の前にヘビがいれば踏んでしまうので、そうならないように常に頭の片隅にヘビがいれば避けなければならないと考えている。バイクを停めて会いにいくと、ヤマカガシである。なぜか逃げずに私をじっと見ている。後で思ったが、このヘビは人間に会ったのが初めてやったのかもしれない。道路の横は仁科川で、川から移動していたのだった。ヘビに会えて満足なり。フジライダーハウスからここまで180㎞。
ヘビがいた場所
59号線の終わりから136号線に入り、北上する。何に感動したかって、ひっさしぶりの海である!ずっと山の景色を見ていたので、海面の太陽光の反射が眩しく感じる。海沿いを走る136号線は交通量があり、飛ばすのは無理。ゆっくりと走りながら、136号線の終わりあたりの八木沢という土地で給油する。時刻は15時50分。17号線に入り、そのまま海沿いを北上する。碧の丘に寄ると、ラッキーなことにバイク乗りがひとりいる。彼に写真を撮ってもらう。彼のバイクはCB400SFで、私は10年前にCB400SFのVTECの初期モデルに乗っていた。よいバイクである。写真で改めて見ると、CBはすごくカッコいい。彼は伊豆の南側に疎いとのことで、質問されたのでいろいろと教えてあげる。彼に会わなかったら、今回のツーリングで私が写っている写真は0枚だった。
17号線
17号線は主要道路ではなく、道沿いに集落もない。したがって交通量は少ない。もう伊豆ツーリングも終わりが近づいているので、ここではけっこう攻めた。しかしながら、既に240㎞以上走っていて、疲労が溜まっている。時間がもったいないので昼ご飯を食べてなく、厚着しているので疲れが増す。コーナーを攻めて遊んでいたら、曲がる手前でぷつんと集中力が切れた。本来ならこのタイミングでバイクを寝かして曲がろうとしなければならないのに、それができなかった。ガードレールに突っ込みそうになる。なんとか事故は回避できたが、恐怖から10分ほど寒気がやまなかった。こういうことが起きやすくなるので、ツーリングはきちんと休憩をとりたいところ。昨日遅くまで話していたので早起きができず、時間に余裕がないのだった。残念やったのが、17号線から富士山はちかいのやが、曇っていて見えなかった。次来たときの楽しみにしておこう。
「煌きの丘」、雲がなければ、富士山とのツーショット
17号線から違う道に入り、沼津市内を走っていると、ここはもう、ふだん走っている道路状況である。3日ぶりに現実に戻る。伊豆ツーリングは終わってしまったのね。理想はそのへんで寝っ転がって、酒飲んでゴロゴロしたいところなれど、自力で家に帰るという仕事が残っている。このあたりからの渋滞も重なり、強い疲労を感じるようになった。これから沼津ICで東名に入り、高速道路を走らねばならない。キツいなという思いにさらに輪をかけるのは時刻で、東名に入ったのは18時。理想は17時にここに着いて、明るいうちに東名を走りきりたかったのやが…。料金所で最後の力を振り絞って写真を撮る。東京まで100㎞ぐらいか、しんどいなぁと思っていたのやけど、案内板には正確な距離は忘れたが東京140㎞と書いてあって絶望感に苛まれた。いやこの距離はマジでキツいわ。脳のパワー残量がスマートフォンの電池残量でいえば残り2%ぐらいになっているので、最初の駒門PAに寄って、ベンチで横になる。走り出すと、頭がふらふらするので90㎞/h以上出せない。したがって左車線でトラックの後ろに付いていく。どうにか1時間ほど走り、海老名SAまで辿り着いた。もうだいぶ暗くなってしまっている。しかし、なぜか海老名で疲労の仁科峠を越えたらしく、疲れを感じなくなった。ということで飛ばして走っても危険でなく、むしろいつものように愉しい。さっきは本当に90㎞/h以上は出せなかったので、脳が感じる疲労は不思議だなと思った。19時57分に東京料金所に着く。ETCは付けていないので通常料金で2490円。ここからさらに1時間ほど走って帰宅する。ツーリングをするうえでもっとも大切なことは、事故なく無事に帰ってくること。
今回、伊豆ツーリングをしてみて、伊豆はツーリング先としてかなり魅力のある土地であると知った。けっこう走ったので、伊豆のいろいろな場所を見ることができたのはうれしい。とはいっても走っていないルートもあるので、それは次回のお楽しみにとっておこう。そしてバイクのことである。GSRと泊まりのロングツーリングへ行ったのは今回が初めてだった。わかったのは、大型バイクでのロングツーリングは250㏄や400㏄よりも愉しさのレベルがまったく違うということ。たとえばワインディングロードでコーナーを曲がって加速するときは30㎞/hぐらいまで落ちているが、上りであってもそこから強烈な加速をしてくれる。走り甲斐があるわけだ。今回好き勝手に攻めたおかげで、GSRの扱いが以前よりこなれてきた。GSRはほんとうにいいバイクやなと感じた。
どこでもそうやけど、実際に走ればその土地にくわしくなり、好きになっていく。私は伊豆が大好きだ。冬まで生きていれば、また伊豆に走りにこよう。
今日の走行距離 435㎞
平均燃費 19,7㎞/L
総走行距離 795㎞
今日の走行ルート
全走行ルート
GSR750日記