最勝禅院に参拝する 伊豆ツーリングにて 静岡県伊豆市

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バイクで伊豆を走っている。最勝禅院のことは知らなかったが、地図に赤色で書かれていて、ちょうどそのあたりはルート上だったので行ってみた。修善寺と天城の中間あたりで、伊豆半島全体からすれば、真ん中あたりに位置する。59号線から横道に入るとすぐの場所だ。

着くと、参拝客は誰もいない。それどころか、お寺の人も今日に限ってはいない。知らないお寺に行くと、当然ながら当たり外れがあるが、最勝禅院は素晴らしい雰囲気のお寺だった。風情がある。

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 おいしい水

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最勝禅院は曹洞宗である。私は道元が好きだ。したがって彼の開いた福井の永平寺には行ったことがある。日本で仏教の宗派は多くあるが、最も修業が厳しいのはこの曹洞宗である。座禅はもとより、日常生活のすべてに修業があるという考えで、今でも永平寺では厳しい修業がされている。

道元は貿易船に乗り入宋し、上陸許可がなかなかおりなかったので、船に滞在せねばならなかった。ある日、船に老僧が椎茸を買いにやってきた。彼はある寺の炊事係であった。道元は喜んで、私と話をしてくれと頼んだ。話をしたが、老僧は明日の料理を作る準備をしなければならないので帰らねばならないと言った。「そんな炊事の役など、他の人に代わってもらえばいいではないですか」「(そんな歳にもなって)なぜ雑事をやめて、禅に専心されないのですか」と道元は言う。老僧は大笑いをして、

「外国の好人、あなたは弁道の何たるかを了得しておられない。また文字の何であるかもご存じない。いつか阿育王山にきて修業なされるがよい」

以降も、同じような体験を道元はする。私は、このエピソードが好きだ。道元は彼らから、禅とは何かを学んだのである。道元によるこれらの体験が、曹洞宗の基礎になっている。

お寺に誰もいないが、黒い犬がいる。近づくと吠えられた。が、尻尾は振っている。人が好きやが、警戒心が強いタイプだ。時間をかけて安心させ、仲良くなる。撫でるのをやめると、前足で私をカリカリする。たぶんオスやと思うが、彼が今、無人になっているお寺を護っている。

伊豆のお寺といえばどこかと問われれば、だれもが修善寺やと答える。修善寺は有名な観光地でもあるが、私は最勝禅院のほうが感動した。よいお寺である。

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尻尾を振っているが、耳は立ち、警戒した目をしている。正しい番犬の姿。

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