新型GSX-R1000Rに乗る 2017年モデル

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スズキファンRIDEフェスタに行き、GSX-R1000、GSX-R1000Rに2回ずつ乗ってみた。まずはR1000とR1000Rのちがいやが、これは試乗コースで走る程度ではわからない。私が買うならR1000を買うだろう、というのはふつうの運転技術しかもっていないならR1000で十分やと思うからだ。ただし価格差以上の魅力がR1000Rにはあるので、予約段階での販売比率はR1000Rのほうが高い。

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 GSX-R1000

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バイクの基本動作は「走る、曲がる、止まる」である。この3つでR1000に乗って感じたことを書く。

まずはエンジン。エンジンをかけた瞬間に、素晴らしくいいサウンドがするので興奮させられる。新しいスズキ車はクラッチを握らなくてもエンジンがかかる…ということを忘れていたので最初はクラッチを握っていた。走り出すと、加速時に「バババババ~」という音がしながらスッ飛んでいくので驚いた。あの音はおもしろい。乗った印象では、100㎞/hぐらいまでの速さは私が乗っているGSR750とあまり変わらないのではないか、と思った。ただし、R1000のエンジンの凄さを体感できるのは私が回した7000rpm以上からになる。ここから14000rpmまでがとんでもない加速をし、扱える腕があるならものすごく愉しいのだろう。なんたって200馬力である。GSR750の106馬力でも速いのに、200馬力の加速など想像できない。そう考えると、東京のような場所でブン回すのは無理なので、東京で乗ればストレスが溜まるかもしれない。

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R1000に乗って最も驚いたのは、ハンドリングである。初めて乗るバイクなので曲がる際にそれほど寝かさなかったが、徐々に慣れてきたので3回目の試乗から寝かすと、スッとバイクが倒れる。これほど素直なハンドリングのバイクに乗ったことがなく、最高に気持ちいい。R1000だから、というよりもこれがSSのハンドリングなのだろう。これはもう、GSR750のようなスポーツではない車体のバイクとはハンドリングの次元がまったくちがう。私の知らないバイクの世界である。この素直なハンドリングを味わうだけでもSSに乗る価値があると思った。それぐらい凄い。

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 GSX-R1000R

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そして「止まる」は、ブレーキの効きに驚いた。ブレーキレバーを握ると強力にブレーキがかかる。なるほど、これがブレンボかと思った。たしかにGSR750のトキコのブレーキとは性能がまったく違う。

試乗コースなので、R1000の性能のほんのすこししか味わえていないが、それでもR1000の凄さをたくさん体感できた。ライバルは同時期に出たホンダのCBR1000RRになるが、おそらくR1000のほうが勝っていると思う。外観も、新型のCBRを見たことあるが、なぜか凄いぞオーラがあまり出ていない。雰囲気がおとなしいのだった。ただしCBRが確実に勝っているのは車重がR1000より10㎏ほど軽いことと、メーターがカラー液晶であること。R1000のそれはカラーではない。1000㏄のSSでもっとも価格が安いのはR1000やが、メーターがカラーでないのはコストカットが原因だろうか。おそらくこのクラスでメーターがカラーでないのはR1000とBMWのS1000 RRだけではないか。ただしR1000のメーターのデザイン自体はいい。個人的にはタコメーターはアナログが好みやが、R1000のそれをみると、フルデジタルもいいなと思った。

おもしろいのが、新型から逆輸入車ではなく日本で正規に売ることになった。そのメリットのひとつは、ETC車載器が標準装備であること。強いデメリットは、なんと速度リミッターが付いている。ユーザーの半数以上がサーキットで走ると思われるので、その際はわざわざこれを外さねばならない。日本仕様では、速度リミッターを付ける義務があるのだろうか?

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 新型CBR1000RR

 

バイク好きなら一度は1000㏄のSSに乗らねばならない…とは思うが、懸念もある。街乗りとツーリングがメインの乗り方なら、セパレートハンドルはどうなのだろうか。1時間ぐらいで疲れると言う人もいる。そして怖いのは窃盗である。盗まれない駐輪場に停めねばならないが、私の家の駐輪場はそうではない。したがって買うにはいくらかハードルを越えねばならないけれど、いつかはSSに乗ってみたい。その際は、どの車種にすべきか。私ならGSX-R1000を選ぶ。なぜなら試乗したことがあるからだ。一度も乗らずに高価なバイクを買うのは怖い。スズキが毎年おこなわれる試乗会でGSX‐R1000に乗る機会を作ってくれることに感謝する。

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