CBR1000RR SPに乗る

今年フルモデルチェンジしたホンダのCBR1000RRに乗ってみたいと強く思っていたが、そんなチャンスはめったにない。半ば諦めていたところ、想定していなかった試乗の機会を得て、乗ることができた。むちゃくちゃ嬉しい。ということでCBRのかんたんな紹介をすると、最高出力は192馬力、最大トルクは11,6kgf・mで、私が乗ったCBR1000RR SPの車重は195㎏である。価格は2,462,400円(税込)で、SPはノーマルの約40万円高である。

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発売から1か月も経たない頃に海老名SAで見かけたことがあるので実車をみるのは初めてではないが、対面するとほんとにカッコいい。スズキ、ヤマハは青でカワサキは緑、ホンダのSSは赤。やはり一番目立つのは赤だろう。個人的に素晴らしいと思ったのは足つきで、それほど高くない。以前に新型のYZF‐R6に乗ると車高が高くて私の足の長さではちょっとキツいなと感じたが、CBRならなんとか足つきにストレスを感じない。跨る前か跨った後にホンダの人に、「ふだんスポーツバイクに乗られていますよね?」みたいなことを言われた。慣れている感じがしたのだろう。乗ってますと答えると、バイクの説明は一切されなかった。短時間にワーワー言われてもわからないので、それでいい。

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キーをオンに入れて大きなモニターをみると、カラー液晶で感動する。今のSSのそれの多くはカラーやが、私にとってカラーは高嶺の花のようなもの。跨って驚いたのは、車体のコンパクトさである。ボディサイズは当然、小さいはずがないが、跨った印象ではおおげさかもしれないが250㏄バイクのようだと感じた。夏に新型のGSX-R1000Rにも乗ったが、そのときにそう感じた記憶はないのでCBRのほうがコンパクトに感じる設計をしているのではないか。エンジンかけるとやっぱり1000㏄のSSの素晴らしいエンジン音が聴ける。エンジン出力の設定は触ってないが、レインモードのような出力を抑えてるモードになっていたはずで、飛んでいくような加速はしなかったが、やはり速い。コースを他のバイクと一緒に走るのでスピードは出しにくいが、わざと前車と距離をとってカーブを曲がり、立ち上がりの直線でおもいっきり加速をすると100㎞/hまで気持ちよく回る。新型がアピールしている点は軽量化で、結果、車重は200㎏を切っていて、CBRがもっとも軽いのだろう。走る距離が短いのでなんとなくやが、車体の軽さを感じることはできた。エンジンに関しては、ホンダは最高馬力の競争は避けている。ライバルには200馬力を超えるモデルもあるが、この差は私の腕ではわからないだろう。確実にいえるのは、192馬力でも死ぬほど速い。

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このクラスはどのメーカーも本気で作ってきているので、どのバイクの完成度も高い。したがってどれを選んでもいいが、私ならCBR1000RRかGSX-R1000で選ぶ。他は10万から20万円ほど高い。最も安いのはスズキである。バイク好きである以上、一度はSSに乗らねばならないと思っているので、将来CBR1000RRを所有することがあるかもしれない。そういう未来になれば、うれしい。

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東京モーターショー試乗会で、ホンダはバイクにCBR1000RR SPを、クルマはNSXを用意してきた。ただしNSXは助手席に乗っての試乗、つまり運転はできない。

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