東京モーターショー2017 レクサス・トヨタ
レクサスの目玉車種は当然、12年ぶりぐらいのフルモデルチェンジになるLSである。まずはデザイン。このクラスの顔は押しだしの強さが絶対にいるが、LSはSクラスと同等レベルにある。地味な7シリーズには勝ってるだろう。アクの強いスピンドルグリルとブーメランのような目が非常に綺麗にまとまってあり、感心した。リアは可もなく不可もなくやが、ボディサイズがさらに大柄になっていることもあり、存在感のあるデザインである。シートに座ると、内装はメーター、シフトノブ、ナビの大型化がセルシオ時代と比べて変わったなと思った。大きいから運転しづらいだろう。好みではないが、F SPORTの赤シートはおもしろい。
興味深いのはエンジンで、6気筒のみ。将来8気筒が追加されるかもしれないが、1000万円クラスのクルマに6気筒のみはいかにも寂しい。たとえば7シリーズだと4~12気筒をすべて用意してある。もちろん6気筒で十分な走りをするのはわかるが、このクラスの標準は8気筒である。世界のお金持ちはどう判断するだろうか、私は6気筒だけは不利になると思うが。価格は980万円からで、3代目セルシオの前期は540万円スタートだったので、約2倍になった。価格面でもSクラスと同じ土俵に上がったということ。日本では黙っていても売れるが、LSがアメリカで売れるかどうかがレクサスにとって最も重要な事案になる。
RCにも乗る。雰囲気はカッコいいが、RCは大したクルマではないだろう。内装がチープ。2人乗りになるがポルシェのほうが断然たのしいと思う。
LCは素晴らしい。日本車もやっとこういう優雅な雰囲気のクーペを作れるようになったのかと思うと感慨深い。赤なんて最高だろう。
トヨタの目玉車種はクラウンとセンチュリーである。そして興味深いのはハイエースのコンセプトカーで、仮に仕事の車がこういった遊び心あるデザインで市販化すればおもしろい。ハイエースは現行が発売して12年かそれぐらいの長い期間が経っている。おそらく2019年ぐらいに新型が出るだろう。ちなみに私はたまにハイエースに乗るが、2Lのエンジンがものすごくいい。むちゃくちゃエンジンフィールがよいのだ。スポーツエンジンのようで、あれは絶対にクルマ好きが開発している、ハイエースにそんなエンジンはいらないからだ。次期型も愉しいエンジンにしてほしい。その代わり燃費が悪く10㎞/Lも走らないので新型には燃費の向上も期待したい。両立は無理?
私はダイハツが大嫌いなので、全体の展示の写真のみ載せる。もしかしたら女性の容姿のレベルが一番高かったかもしれない。まずはクルマの魅力のアピールがあってからだろう。それができてないのに、ほんとうにバカな企業で改めて呆れた。