運転免許を更新する

今年は運転免許の更新がある。今までと違うのは、もしかして今回はゴールド免許になるのでは、という期待があった。すくなくとも3年は違反してない。が、期限である5年間も無違反だったかは記憶にない。あまり期待すると違うかったら落胆するので忘れていたのやが、運転免許証更新のお知らせが届いてドキドキしながら内側をめくると、なんと「優良」!むちゃくちゃうれしい。というのも日常的に運転する人にとって、5年間無違反でいるのは難易度が高い。さらに私のように常にスピード違反しているような者にとってゴールド免許の取得は宝くじを当てるぐらい難しい。他人からすればどうでもいいことながら、自分にとっては驚きが大きい。ということでまずせねばならないのは、可能日が過ぎてからなるべく早く免許の更新に行くこと。今違反で捕まればゴールド免許がパアになる。

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優良のメリットはいくつもあるが、ひとつは指定警察署で更新手続きができること。私の場合は江東試験場が近くにあるので近場で手続きできる、という便利さの享受はないが、二度と警察署ではできないと思われるのでもっとも近い墨田区の本所署に行くことにした。電話で聞くとバイクを停めれる、そして朝一は8時半からとのことなのでこの時間に行くことにした。家からは6㎞、15分ぐらいで着いた。

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早く着いたので警察署の周りを歩くと、建物の横に関東大震災での殉職者を悼む碑があった。両国辺りの被害が酷かったらしいので、ここに碑があるのだろう。

朝一の手続きには10数人がいて、老人が多い。そのうちのひとりが視力検査(上、下、右、左)をしていて、「〇〇さん、全然違いますからね、すこし休憩してやり直しましょう!」と言われていてちょっとびっくり。見えてないならそんな奴に免許証発行したらあかんやろ。そして違う老人の検査では、そいつは右、左、下はふつうに言うのになぜか上だけ「北」と言ってたのは笑った。老人による暴走運転は毎日のように起きており、多くの犠牲者を生んでいる。

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8時55分から講習が始まる。まずは東京の事故について。2016年の交通事故死者数は159人で戦後最少とのこと。本には載ってない2017年のそれは164人。東京の死亡者の特徴は、歩行者が多いこと。人口からみると、事故で死ぬ確率はかなり低いといえる。次は高齢運転者について。彼らによる事故は深刻な社会問題で、老人に運転するなと言っても車がないと生活が成り立たない人もいるので現実の解決は難しい。去年に本所署で更新手続きをした最高齢は、94歳とのこと。きちんと運転ができるのであれば、素晴らしいことだ。

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次に準中型免許の新設についての説明があり、最後にビデオを視る。10分ほどの内容で、それにて講習は終了となり、晴れてみなさんゴールド免許を配られる。ちなみに毎回本を2冊配られるだろう。これの内容のほとんどは年が変わっても同じで半数以上は読まずに捨てているだろう。これの金を払うのは私達にとって無駄なことになるし、資源の無駄遣いでもあるので以前の講習でもらった本を持ってきた人には手続きで払う3000円を割引くべきだ。去年の死亡者数や変更、追加した内容については紙の2枚分ほどで収まるだろうからそれを配ればいい。私はクルマ好きなので我慢しながらこの本を読んでいるが、書かれてある内容の多くは既知だ。

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ゴールド免許やと次の更新が5年後になり、かなり先だ。その頃に自分は生きているのだろうか…とふと思った。金色の線が入った自分の免許証を眺めていたら、恥ずかしいことにまったく飽きない。それはなぜか。高確率で私の生涯における最後のゴールド免許になる。私みたいにスピードを出すのが好きで、かつバイクで具体的には書けないがあれもこれもやってるような奴が5年もの期間を無違反で過ごすのは至難の業だ。だから今回の取得は奇跡のように感じる。まさか自分がゴールド免許を持てるなんて思ってもみなかった。誰に言えばいいかわからんが、ありがとうと声を大にして言いたい。

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