外環道と並行する国道298号線を走る

外環道の千葉区間が6月2日に開通した。それと同時に外環道と並行する国道298号線も開通し、ニュースに取り上げられないがこちらの影響も大きい。このあたりで南北を走る大通りは都心側に環七があるが、船橋方面にはなく、298号線のおかげでかなり便利になるだろう。このあたりは私の家から比較的近く、道好きだからして走るのを楽しみにしていた。距離が長い大通りが新しくできるなどめったにないこと。ということで走ってきた。

水戸街道から298号線に入る。正確にはここからすこし走ると松戸街道に出られ、元々はここまで繋がっていた。そこから先の東京湾方面が今回、新しくできた道路になる。ずっと2車線で、交通量はそれなりにあるものの、快適に走れる。既存の埼玉方面に向かう298号線との違いは、外環道が地上にあるか地下にあるか。千葉区間は地下にあるので、景観がまったく違う。日本橋周辺の首都高を地下化することになったが、本来なら都心の首都高のすべて、もしくはほぼすべてを地下化しなければならない。電柱と同じで、景観を気にしないようでは東京の国際的地位はこれからも下がる。

下総国分寺があった周辺は田舎のような雰囲気があり、好感をもった。途中に道の駅「いちかわ」がある。おもしろいのは、ここは東京からもっとも近い道の駅になる。寄ると当然ながら綺麗で多くの人が利用していたが、バイクの駐輪場が狭かったのは残念。ふだんの利用者数ならこんなものなのかもしれないが、マスツーリングで行けばそのグループだけで満車になる。

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 バイク8台分…

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道の駅から南下すると、交通量が多くなっていく。以前から京葉道路の市川ICより南下する道があったが、同じルートなのに今回を機に新しく作っていた。Uターンして水戸街道まで戻る。新しい道路はやっぱり気持ちよく走れる。場所柄しかたないが、信号が多いのがネックになる。その都度先頭まで行き、高架になっているような場所では飛ばせる。最高で130㎞/h出した。白バイを一度も見かけなかったのでふだんからいないのかもしれない。

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 埼玉方面、真ん中の地下が高速道路

 

外環道については、開通後に首都高6号線の渋滞が減ったみたいだ。考えねばならないのは、なぜ首都圏の高速道路の環状線が2018年にできるのかということだ。国益を考えれば、絶対に必要なのは誰でもわかる。ひとつには、土地の収用の難しさがある。立ち退きしたくない人がいるのは当然だ。しかし、社会にとってその道路が必要なら立ち退きはしかたない。現状では全員が納得するまで通い詰めて説得してるが、こんなことしてたら何十年もかかるので、法律を改正して、一定期間を超えて立ち退かない人は、その分道路の完成が遅れることになるので、その経済損失を計算しその額の賠償金を支払わなければならないようにすべきだ。もちろん立退料はきちんとした金額を払う(納得する額ではない)のが大前提になる。ちなみに中央環状線は全線開通し、圏央道もそうなる。もうなってるかもしれない。外環道は練馬区間がまだ土地の収用もできてない状況だ。私たちはこういう社会のありかたがおかしいと考えなければならんだろう。いつまでやってやがる。

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 東京湾方面

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 歩道や側道が完成していない場所が多々ある

 

私が困っているのは、バイクで走るのは愉しいが、愉しく走れる道が身近にほぼないことだ。東京で住んでいるのでしかたないが、どこ走っても交通量が多い。ということでちょっとドライブしようという気が起きず、結果バイクに乗る機会が減る。かなり深刻な悩みだ。新しくできた国道298号線は近辺では愉しめる道路になっており、ちょっとしたドライブに使えそうだ。外環道を使う機会はほとんどないが、298号線ができたのはうれしい。

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