GSR750と筑波山ツーリング

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前に乗っていたバイクで筑波山に行ったことはあるが、筑波山ツーリングはしたことがない。知らないが、人気のあるツーリング先ではなかろうか。ということで水戸街道を走ってつくばまで行く。筑波山を上っていき、大きな鳥居を目の前にすると筑波山神社に参りたくなるが、前回行ったのでパスした。ロープウェイのある場所まで上がると、手前に数台クルマが停まってる場所があり、そこにバイクを停めるとカルディナに乗る40歳ぐらいの男性に話しかけられた。海外のレースでメカニックをしていて、それから体験した興味深い話をまったくの他人の私に話しまくってきた。こちらはずっと聞き役で、彼のマシンガントークをひたすら聞いた。海外でのレースは日本とは比較にならないほどシビアで日本人のメカニックでは精神的に無理とのこと。たぶん彼は30分以上話してたと思う。あるクルマが下っていく姿を見かけると、あいつは〇〇だとなり、追いかけることになった。一体何だったんだ…。別れてから写真撮って下っていくと、すこし離れた所に彼がいたので手を振ると、大きく手を振り返してくれた。あまりのキャラの濃さに圧倒されていたが、とても良い人だ。話すときにヘルメット脱ぐべきだったなぁと後悔した。というのは他人とこんな長話になるなんて思いもしないし、心の準備もできてない。しかしツーリングの醍醐味のひとつは知らない人との出会いだろう。いろんな人を受け入れる気持ちを持っていないといけないなと反省した。以降、どんなやつが現れてもOK。

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筑波山周辺を走ろうとすると、なんと2輪車通行禁止の道が多い!走りたいと思っていた道を走れなかった。たとえばフルーツラインという広域農道があり、筑波山周辺のおすすめドライブコースやと雑誌にあったが、ここはバイクで走れない。理由はバイクの無謀運転で事故が多発するから通行禁止にしたのだろう。それ以外に考えられる理由がない。一部のクズ連中のせいでみんなが迷惑を被るのは腹立つ。禁止区間と知らずに236号線を2㎞ほど走った。べつにバイクで走っても警察はいないのではとも思ったが、情報を持ってないので今回は交通ルールに従う。わざわざ走りに来たのに残念だ。下のような道、飛ばして走ったら絶対に愉しいだろう。

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地図を見ると、筑波山の近くに西光院という寺があり、関東の清水寺とよばれているとのこと。寺がある山の麓まで行き、以降は細い道になるので地元の人にルートを聞いておこうと思いこの土地で住んでいるおばさんに尋ねると、なんとしゃべってる半分は何言ってるのかわからない!これが本当の茨城弁なのかと驚いた。東京の言葉とはまったく違う。したがってルートを聞く本来の目的は果たせなかったが、違う収穫があり尋ねてよかったなと思った。

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西光院に行くと、なるほど寺の造りが清水寺に似ている。そして本堂から眺める景色が素晴らしい。他に参拝客がいなかったので、ごろんと横になり、しばし時間を忘れてボーっとする。寺自体はふつうのものやが、寺からの景色をみるだけでもここを訪れる価値があると感じた。

寺のすぐ近くに動物園がある。お客さんがまったくいないような雰囲気がする。後で調べると東筑ユートピアという動物園で、経営難とのこと。キリンなどの大物がいない小規模の動物園でこの立地では客を呼ぶのは厳しい。時間あれば寄ってもいいけど、走りに来てるのでパス。北九州のスペースワールドも閉園したし、こういった施設の多くは客が来なくて困ってるのやと思う。

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さて、北に進むと天引観音という、知らないが地図に赤字で書かれた寺がある。そこへ行くと、西光院に比べて規模が大きく、参拝客も多い。小さい子供を連れた親が目立ち、後で調べると安産などのご利益がある寺だった。境内を隈なく歩いてると、なんと孔雀がいる!この寺、孔雀飼ってるのか。珍しくてうれしかったので追いかけまわしてたら孔雀が本堂あたりまで逃げていった。年寄りも子供も喜んで写真撮ったりしてたので、ストーカーしてよかったなと思った。鯉のエサを買い鯉に与えていたが、多くの人がそれをやるので鯉かてそんなには食べれない。ということで大勢から注目されて疲労し、フェンスの向こうで隠れて休んでる孔雀を目ざとく見つけて鯉のエサをやると、意外にも喜んで食べる。孔雀は悪食でサソリも喰う。その生命力の強さに人々は驚嘆し、インドでは昔から信仰の対象だったな…などと考えてると、仏教と孔雀は関係があるからこの寺ではこれを飼ってるのかもしれない、と思った。近くでみると、かわいい顔をしている。手塚治虫の描いた火の鳥のような顔だ。境内の奥に進むともう一羽孔雀がいて、売店の人に聞くと数羽いるとのこと。孔雀を間近にみれただけでも天引観音に来た甲斐があった。ちなみにさきほど述べた動物園には孔雀のようなスターはいない。

駐車場近くの店で野菜を売っており見ると、でっかい白菜が150円!むちゃくちゃ欲しかったが、バイクなので持って帰れない。こういうときは荷物積めるクルマがいいなと思う。

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走りたかった道がなぜか通行止めになっており、しかたないので交通量があるふつうの道で笠間まで行く。ここには笠間稲荷神社があり、なんと日本三大稲荷のひとつとのことで、それほど有名なら是非行きたい。入口がある道を走ると有料の駐車場が多くあるが、バイクなら金が発生しないどこかに停めたいところ。すこし走ると市の無料駐車場があって驚いた。素直な人なら有料のところで停めるだろう。この神社は本殿の美しさが見所らしいが、特徴のないふつうの神社だった。はっきり言えば、行く価値なし。ちなみに後で知ったが、ひとつの考えとして、稲荷神社は用がなければ行ってはいけない神社らしい。昔の人は、困ってることの解決のために稲荷神社にお願いしにいくと、祀られてる狐に稲荷寿司などの供え物を必ず持っていった。狐の霊は、もともといいものではないだろう。諸説あるだろうが、目的ないなら参拝しないほうがいいかと。

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笠間から水戸街道に行き、帰京する。筑波山周辺は、豊かな自然があり、素晴らしい土地だ。しかし二輪車通行禁止の道が多くあるので、ツーリング先としてそれほど魅力があるわけでないと知った。茨城県なのかつくば市なのか、この二輪車通行禁止はやめてほしい。これがなければ、筑波山ツーリングは愉しいものになるのに…。バイク乗りとしてはもったいないなと思う。

 

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 筑波山神社の大鳥居

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 ロープウェイ乗り場近くからの眺め

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 西光院への道 

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 清水寺に似ている

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 天引観音

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 筑波山

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