GSR750のタイヤ交換 ~2回目~

今履いているタイヤは2018年の4月に交換したもので、夏に長野から能登半島若狭湾と最終的には京都まで行き、2500㎞ほど走ったので寿命が近づいていた。このタイヤを交換したのは練馬にあるモトショップ ボンバーで、この店を気に入っていたので今回もボンバーで換えると決めていた。ツーリング後からバイクに乗ってなかったので急いで換える必要はない。いつにしようかな~と、たまにボンバーのHPを見ていたのやけど、9月の中旬あたりに突然、10月で店を閉めると記載され驚いた。電話をしてみると、ダンロップなら注文後、数日でタイヤが届くとのことなので、10月の月末に交換することにした。

東京 練馬 バイク/二輪タイヤ専門店のボンバーです。

新しいタイヤは、今履いているのと同じくQualifireⅡにした。スポーツタイヤでありながら安い。おそらく仕入れ値は前後セットで2万円ほどやと思う。発売から10年以上経っているので最新のものと比べたら性能は劣るが、私ならこれで十分。今のタイヤの交換距離は6923㎞となり、ブリヂストンの純正タイヤのときと比べて走行距離はあまり変わらず。つまり安いけど性能は劣るといったことではないので、コスパのいいタイヤだ。

QualifierⅡ | オンロードラジアル | バイクのタイヤならDUNLOP

ボンバーへと向かう運転中に、このタイヤでは最後の運転になるな~と思った。クオリファイヤーⅡに対しては、何よりも感謝しかない。このタイヤで事故はなかったし、転倒もなかった。バイク乗りにとって無事故でバイクを愉しめたのは最も大事なことだろう。目白通りを走り、27.5kmでボンバー着。

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最初は他に客がいたが、作業が始まる頃には私一人になり、今回も3人全員で交換してもらった。前タイヤを換えている方に、このタイヤはあと1000㎞ほどの寿命ですかね?と聞くと、「それはわからないですね。人によって変わりますから。運転の巧い人、下手な人。同じタイヤでも、ある人は4000㎞だったのに違う人は1万㎞もつこともあるし、乱暴な運転をする人、急発進、急停止をすれば寿命は短くなるし、太ってる人や体重でも変わってくる。同じ人でも夏と冬で違うこともある」。たしかに運転の仕方、特に普段から急発進急停止をしょっちゅうするかどうかで数千㎞もの差が出そうだ。「まあでも、これみたいにグリップのいいタイヤを履くなら、減りは気にせず走りを愉しんだほうがいいですよ」と言われ、その考えに納得した。

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ボンバーのいいところは、オートバイ用品店と違って作業を間近でみれることだ。前輪後輪を車体から外し、新品タイヤをバランサーで測定して車体に装着するまで全てみれる。作業は20分ほどであっという間に終わった。

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会計を終え、社長と話すと、新品タイヤは滑るから帰りの運転は気を付けましょう、とかなり言われた。「近くに〇〇(オートバイ用品店)があるけど、タイヤ交換して、店を出てすぐにコケることがけっこう多いみたい。ほら、みんなが見てたらつい吹かしたりするじゃない…。そこまで店の人にも言われないだろうし」。慣らし期間中は寝かすな、ではなく、例えば信号で曲がる際に寝かしてアクセルを開けて車体の向きを変える…、これをしたら一発でアウトだと。250㏄とかならまだいいけど、ナナハンとかでそれをしたら確実にコケる。「やめてよー、店出てすぐにコケるとかは」。あまり深く考えてなかったのやが、たしかに新品は見た目にも触ってもツルツルしている。非常に滑りやすい状態なのだろう。それと慣らし期間が100㎞程度というのは有名やけど、「特に最初の30分は滑りやすいから気を付けて。明日乗るときも最初の30分は気を付けて走りましょう」と言われ、これは初耳だった。タイヤが完全に温まるまでは特に滑りやすい、という意味なのだろう。

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次回のタイヤ交換までバイク乗りでいるのかどうかまったくわからないのやが、ぼくが次、タイヤ交換するならどこですればいいですかね…。やっぱり〇〇(用品店)とかになりますか、と聞くと、「ちょっと遠いけど…、横浜で知り合いが店をやってて、そこの紹介だったら…(できる)」。「この仕事って結局、人だから。真面目に作業するのか、きちんとお客さんに説明するのか、愛想はいいのか…。横浜にあるその店なら信頼できる。そこにはもう言ってある、うちのお客さんであなたを紹介するかもしれないから、と」。

将来のことはわからないが、とりあえずタイヤ交換するよい店を教えてもらったので、安心した。店長に、けど新品に換えたのでまだ当分乗れるからねと言われ、実際に新品タイヤを履いた自分のバイクを見てると、引退せずまだバイクに乗り続けなければならないなぁと思った。

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店の外にあるバイクの近くでいると、他の客が話しかけてきた。この近所で住んでいて、5年前からカムバックライダーになったという。昔からこの店はあり、今まで訪れたことがなかったが、さきほどたまたま店に入ると、今月で営業を終えると聞いて驚いたと。ぎりぎりのタイミングながらタイヤの注文ができたので後日にボンバーで交換するとのこと。すごいタイミングだな~。10分ほど話し、大きなバイクは何に乗ってるのか聞かなかったけど、常識のあるまともなバイク乗りだったので、長く乗り続けてほしいなと思った。

帰りのルートは、前にいつ走ったのか覚えてない新青梅街道を走ろうと楽しみにしてたのやけど、社長にタイヤに気をつけろと強く言われたので、走り慣れた目白通りで帰る。前走車に遅い車がいればそれの後ろについていけば安全やが、それができないときは慎重にかつ、後続車に煽られない程度の速度で走る。地元の人は速度を出すからこちらもそれに合わさずをえないので緊張した。けれどもふつうに走っていたら普段のときのタイヤと同じである。そしてタイヤに神経を集中させて走るのもなかなかおもしろいなと思った。

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ボンバーでタイヤ交換したのは2回だけやけど、すごく信頼していたので営業を終えるのは残念に思う。店の人は3人ともいい人だった。閉店した後にHPをみると、店員の一人が来春に青梅インターの近くでタイヤ専門の店を始めると書いてあった。もし次、タイヤ交換する機会が訪れたなら、その店か横浜の店のどちらかでしてもらおうと思う。数年後も自分がバイクに乗っていたら、うれしい。

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