Lee Kuan Yew and Singapore
シンガポールは国土が狭く、資源もなく、人口も少ない。材料としては豊かになる要素がないわけ。しかしいまや一人当たりGDPは日本を抜いて、世界で最も豊かな国のひとつである。
その理由は製造業などに浮気せず、金融にだけ資本も人材も何もかもを懸けて、必死に国づくりをしてきたからである。その立役者が現在危篤のリー・クアンユーだ。なんと91歳。シンガポールの基礎を築いた偉人である。
おもしろい話がある。彼はこう言っていた。医者と看護師が結婚し子供3人作れば、頭がいい子は1人しかできない。だから医者は医者と結婚しろ、と。
医者と看護師は喩えとしてわかりやすいから使っているだけ。私はこれは本質として正しいと思っている。しかし成熟国でこんなことを公で言ってはいけないこともわかる。大事なことは、それぐらい徹底しないとシンガポールのような小国はいずれなくなってしまうということ。
日本は大国だが、教育内容が酷い。よって、リーの言わんとする意図を謙虚に考える必要があると思う。