東京での「スズキ ファンRIDEフェスタ 2018」

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スズキの試乗会に参加するのは4度目で、東京の開催地はいつもお台場ながら、場所は毎年変わる。去年から参加人数が激増し、1回乗るのにかなり並ぶ。年に一度の機会なので多くの車種に乗りたいのやけど、人が多すぎてそれは諦め、強い関心のある車種に絞った。

まずは隼。凄いバイクとしてライバルのGSX-R1000(以下R1000)と比べると、ジェントルな印象をもつ。自分の好みは最高に興奮できるR1000なのやけど、隼のよいところは多くの荷物を積めるのでツーリングに適していること。たとえば北海道ツーリングをするなら隼のほうがいいだろう。将来、凄いバイクを買うときにリッターSSにするか、それとも隼かにするかで悩むことになる。隼が凄いバイクなのは百も承知やけど、R1000のような興奮はさせてくれないと思う。乗ると「ふつうのバイク」の頂点にいるモデルやとわかる。R1000はふつうじゃない。隼は現行になって10年ほど経つが、まったく魅力が薄れてないので凄いバイクだ。クルマでいえばハイエースで、こちらも現行になって10年以上経つが、コンスタントに売れている。隼、モデルチェンジは来年か?次期型を楽しみにしている。

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GSX-R1000Rは2018年モデルでデザインの変更が多少ながらある。派手になり、現行のほうがカッコいい。リッターSSで日本仕様があるのはR1000とCBR1000RRのみで、両車とも2017年に新型になったが、CBRは2018年モデルなどない。考えてみると隼も毎年カラーを変えている。おそらくスズキにとって隼とR1000は特別なモデルなのやと思う。エンジンかけると、エンジン音が素晴らしい!大げさでなく、エンジン音だけで生きてるって素晴らしい、と思える。他にはメーターに表示される情報量が多く、レースで勝つために存在するバイクは他のそれとは違うのだなとわかる。SSを運転してもっとも感動するのは「曲がる」で、車体を傾かせるとスッと曲がり、この素直なハンドリングはバーハンドル車のそれとは次元が違う。セパハンはツーリングなどで長時間乗るとキツいというが、バイクを意のままに操れる感覚は素晴らしい。

R1000は何から何まで凄いバイクで、バイク好きなら一度はリッターSSを買って乗らねばならないが、私が将来買うのはR1000になるだろう。その理由はまず、試乗せずにバイクを買うのは無理で、買ってからイメージと違うかった、となったら後悔する。したがって候補はスズキとホンダとBMWに絞られる。まだ乗ってないが、S1000RRも試乗機会はある。カワサキのみ全くないっぽい。驚くのは、R1000のみ価格が200万円を切っていること。何かしらのこだわりがないなら、リッターSSで買いはGSX-R1000になる。ちなみに世界で最も売れているリッターSSはスズキとのこと。

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GSX-S1000Fには乗ったことあるが、GSR750を買って以降では初めて乗るので違いを知りたくて関心があった。低い速度で短い距離を走るだけなら大した差は感じなかった。ただし、やっぱりエンジンの存在感は違うなと思った。リッターSSのエンジンはバイクのエンジンで最もコストをかけて開発してるだろうから、これがベースである以上、GSX-S750より15万円ほど高いが、15万円分の価値は絶対にある。わかりやすい部分でいえばブレンボのブレーキなど、車体のコストのかけかたも違う。しかしGSR750で十分すぎるほど速く、街乗りでレッドゾーン手前まで回せないほどなので、実際に買うならどちらがいいかはけっこう難しい判断になる。売れているのは断然、GSX-S1000のほう。

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さて、GSX-S750に乗るのをとても楽しみにしていた。最大の関心は、GSR750との違いはあるのか?に尽きる。ドキドキしながら運転すると、GSR750とまったく変わらず驚いた!S750はエンジンがハイオク仕様になり、最高馬力が数馬力上がっている。したがってベースのエンジンは変わってないが、多少いじって変化しているのかな?と思っていたが、もしかするとまったく変わってなく、私のバイクにハイオク入れたらS750のエンジンになるのかもしれない。一点だけ違うなと感じたのは、デジタルメーターになり、運転する際の景色が違ってみえること。この違いは意外にも大きく、違うバイクに乗っているようだ。S750のメーター周りはGSR750と比べるとすっきりしている。試乗車は赤やったが、この2017年モデルは赤の面積が多すぎて品がない。2018年モデルはフロントフェンダーは黒になり、赤が抑えられているので〇。 

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私が試乗したのは以上の4台で、R1000のみ数回乗った。V-ストローム1000と250、そしてGSX-250Rにも乗りたかったのやけど、いつか買うかもしれない候補、ではないので諦めた。全体の感想は、人が多すぎるに尽きる。今のバイク乗り、高齢化してるのと多くがオタクっぽい人になっててゲンナリする。バイク乗りってツーリング先のどこかの駐車場でフルフェイス脱ぐとカッコいいお兄ちゃんだった、というのが本来あるべき姿であるが、今の日本のバイク乗りの多くはそれの真逆にいる人達だ。若くないのはいい、ツーリング先で出会った、年配者ではあるけどカッコいい人もたまにはいた。彼らには魅力あったが、この試乗会に来る人の大半はそうではない。原因のひとつは無料だからだろう。ということで来年は行かないかもしれないなぁ。待ってる時間が苦痛だ。そういった内情は置いといて、多くの車種を試乗させるスズキは偉い。バイクもクルマも試乗せずに買うのはリスクがある。特にリッターSSや隼のような車種はディーラーに試乗車はないので、乗る機会をつくってくれるのはありがたい。私はスズキ車を2台乗り継いでいて、次もスズキ車になりそうな気がする。

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