講義を受けるため、早稲田大学へ行く

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早稲田キャンパスへ行くのは6~7年ぶりぐらいになる。JR高田馬場駅から早稲田通りを20分ほど歩くと西早稲田に着き、そこから細い道が現れ、おそらくこれは大学通りだろう。門の手前あたりで、スポーツをしている大勢の大声が聞こえてきた。左手に体育館があり、最初は何のスポーツかわからず空手か?いや空手はこんな声出さないよな、などと考えていると、剣道だ。門をくぐる前から元気で若々しい雰囲気を感じられ、思わず「いいな、いいなぁ」と声に出た。やはり学生とスポーツはセットだろう。私は落研(落語講談研究会)に所属していたので残念ながらスポーツの部活はしなかったが、スポーツもやりたかったなぁと今更ながら思う。

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校内に入ると、ある団体の反戦を訴える立て看板があり、それに対しびっくりもし、感動もした。そもそもこういう政治に色のついた主張の看板の設置を大学が許すのは不思議だ。ただ、かつての日米安保反対のときのような過激な内容ではないのでOKなのかもしれない。彼らの主張は反戦で、とにもかくにも戦争をするのはいけないといっている。なぜ私が驚き感動したかというと、私の母校の近畿大学でこういった政治色のある看板は見たことなかったからだ。おそらく早稲田にはそういった『伝統』があり、そういう団体が今も、たぶん部員は少ないと思うが細々と続いているのだろう。そして大学の場所が東京と大阪の違いも大きいと思う。東京は政治の中心地なので、政治を身近に感じる。ちなみにこの主張はいくつか間違っているが、最大のそれは憲法9条の改悪反対で、日本が戦争をしなかったのは武力を放棄した憲法をもっていたからでなく、日米同盟があったのと、たまたま運がよかっただけだ。今の9条のままで北朝鮮がミサイルやテロ攻撃をしてきたら、どうなるのか。9条は廃止し、正式な軍隊をもつ、というのが正解である。

ライバルの慶応大学に対して、早大生は強いライバル心を持っているのか、いや憎しみを抱いているのか興味ないのか、実際はどうなんだろ、と早慶戦ポスターを見ながらそれらを思った。

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早稲田に来た理由は野口悠紀雄先生の講義を受講するためである。今までは早稲田の大学院の日本橋キャンパスでされていたが、今回から早稲田キャンパスになった。今回のテーマは『トランプの経済政策はアメリカを変えるか』で、勉強になりました。私は野口先生の本を20冊ほど持っている。

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  開始30分前

 

3号館はかなり綺麗で、最近できた建物やと思う。講義は6階で、スカイツリーが写っている写真は6階から撮った。

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私が4回生のときに(ちなみに関西の大学は1年生といわず1回生という)、後期の授業から、去年の参院選から参議院議員になられた青山繁晴先生が近大の経済学部で『国際関係論』を教えてくださり、私は受講した。先生は今も近大で教鞭に立っておられ、私は1年目の教え子のひとりです。先生は立派な方で、世界で最もレベルの高い講義をしてくださり、そのことに心から感謝しているが、先生がパーソナリティを務める音楽番組『On The Road』で、近大には緑(木)が少ないとおっしゃっていた。私は学生の時に、緑を意識していなかったのでその発言をちょっと理解できなかったが、早稲田に来て理解できた。たしかに早稲田は緑が多い、すくなくとも私が4年間を過ごした近大の東大阪キャンパスよりは多い。特に大隈ガーデンハウスの食堂あたりはちょっとした森のようで、凄いなと思った。夜ご飯を食べるため食堂に行った。学食は安くて山盛りであってほしいといった願望があるが、最近の大学の学食は安くもないし、量も多くない。今の学生のほとんどは、バカ食いなどしない。

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近大と早稲田との違いはいろいろとあるけれど、私が最も興味を持ったのが、留学生である。早稲田は留学生が多い。そして比較的、いろんな地域から来ているなとも思った。ただ、留学生同士で固まっているような気もした。

早稲田大学はさすがに一流大学で伝統もあるので、キャンパスもいろんな発見ができておもしろい。卒業して何年か経てばよくわかるが、大学の4年間ってかけがえのない、素晴らしい時間である。

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