東北ツーリング③ …青森市~三内丸山遺跡~弘前~秋田市~羽黒山~山形市~米沢~喜多方~会津~東京

青森市内で宿泊し、まずは三内丸山遺跡に行く。ここへ行ってみたいと以前から思っていた。この集落は、山の幸、海の幸と食料が豊富にあり、この地の縄文人はかなり豊かな生活を送っていたようだ。遺跡が発見されたのは1995年あたりで、当時のことは知らないが、青森にこれほど大きな縄文時代の集落があるとは考えられていなかったので、大きなニュースになったことだろう。

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次は三内丸山遺跡からさして遠くはない弘前へ向かう。弘前城は江戸時代からの天守が残る東北唯一の城で、さらには日本一といわれるほどの桜の名所でもある。ちょうどこの時期は見頃なので楽しみにしていたら、なんと昨日の雨で多くが散ってしまったという。せっかく遠路はるばるやって来たのに残念だ。城から近い、日本最北の五重塔がある最勝院にも行く。

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羽州街道日本海へ向かう。弘前を離れると雨が止んでいたこともあり、この道は愉しく走れたことを覚えている。空気が美味しく、山々の景色が綺麗だ。秋田市に近づくと雨が降ってきた。秋田市内で宿泊。起きると本降りで、しかも寒いからバイクに乗りたくないと本気で思ったが、一日留まる日程の余裕はないので、気合い入れて走る。秋田市から100㎞ほど南下すると酒田で、そして鶴岡に入り、羽黒山出羽三山神社へ参拝する。酒田あたりで雨が止む。羽黒山は昔から修験の地として有名で、たしかに山から霊気を感じる。1時間ほど山道を登っていかないと神社へ辿り着かない。参道の途中に、東北最古の塔といわれ、かつ国宝の羽黒山五重塔がある。塔を眺めていると、あまりの美しさに感動した。

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12時ぐらいに羽黒山を出、山形市まで向かう。引き続き雨が止んでいるのですごくうれしい。10kmほど走ると最上川に出会う。私は中学生のときに「五月雨をあつめて早し最上川」の松尾芭蕉のおくのほそ道の俳句を知って以降、最上川に憧れを抱いていた。最上川沿いを通る鶴岡街道を走り、最上川が非常に綺麗で感動した。東北の自然はほんとうに凄い。15時過ぎに山形市にある山寺に着く。これもまた、芭蕉の詠んだ句から想像できる通り、素晴らしいお寺である。

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17時ぐらいに山寺を出発し、米沢まで走る。米沢では上杉神社に参拝し、田沢で宿泊。

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 道の駅「田沢」の横を流れる鬼面川

 

あくる日はやっと晴れてくれた。喜多方まで行き、ラーメンを食べる。店主がピリピリしており私語などできる状況ではないのでみなさん集中して食べていた。味は素晴らしい。

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喜多方から会津は近い。会津若松城がかなり大きな城だったので驚いた。お城に登って会津の景色を愉しみ、次に白虎隊が自決した飯盛山へ行く。階段を上がった土産屋で話をすると、下の土産屋は元々このあたりで住んでいた人達ではなく、たんに商売をやっているだけで、上の墓がある場所には来ることさえしないという。戊辰戦争後に、名前は忘れたが会津側の人間で、裏切ったか何かをした人の子孫が飯盛山に来たときに、急に雹(ひょう)が降ってきたという。土産屋での話を終え、自決した場所へ行くと、若いカップルが墓の前でピースサインをして写真を撮っていたのでぶん殴ろうかと思った。白虎隊の人達が炎上する城を眺めた場所に立ち、私も城下町をみる。江戸で血が流れなかったために、会津戦争が悲惨になった。

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f:id:suzaku-umenoya:20170816043652j:plain会津行きをもって、東北ツーリングは終わろうとしている。日光街道を南下し、200㎞、あるいはそれ以上の距離を走って東京まで帰る。振り返るとバイクが故障したり、雨がよく降ったりと厳しい修業になったが、東北の魅力ある場所にたくさん行くことができて満足である。東北が大好きだ。