「津田沼献血ルーム」で献血 素晴らしい魅力のあるルーム

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津田沼献血ルームに行くのは1年と9か月ぶりぐらいで、綺麗なルームなので再訪を楽しみにしていた。今まで知らなかったが、津田沼船橋市である。船橋市はけっこう広くて人口も多いのだろう、船橋駅にも献血ルームがあるので、市に2か所もあるわけだ。バイクで家から21㎞、40分で献血ルームがあるパルコ近くの駐車場に着く。ルームは津田沼駅の近くにある、パルコB館の6階にある。

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前回の川崎で一番乗りの気持ちよさに味をしめたため、今回も10時前から入り口で待ち、オープンと同時に早歩きで6階まで上がる。ルームに入るときにスタッフが中にいるのが見えたのでちょっと恥ずかしい気はしたが、自動ドアが開くと「いらっしゃいませ」。リストバンドの番号は1。私が入ってから5分ほどで6~7人ほどやってきたので、献血者は減っているが、好きでしている人も多いのだろう。

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津田沼のルームは2012年の10月に新装移転し、コンセプトは『皆が集う街のカフェ』で、非常にお洒落である。横浜Leaf献血ルームと雰囲気がそっくりだ。そして漫画の数が多く、1300冊以上あるとのこと。凄いなと思ったのが、ゴジラなどのDVDを寄贈している人がいた。DVDも多くあるが、それらには寄贈のシールが貼ってあった。

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採血は10時20分から始まった。採血室にベッドは20台あり、看護師さんは8人いた。私を担当した看護師さんは20代の若い人で、針を刺すまでに、刺す血管を頻繁に触って確認し、諸々の動作も慎重だった。もしかしてこの仕事を始めたばかりなのではないか、と思った。そうすると、恐怖感が襲ってくる。「針刺すときに、痛いのではないか…」。慣れているとはいえ、あの太い針を刺されるのは今でも怖い。正確にいえば、稀に上手な人がいて、針刺すときの痛みがないときもあるが、大半は痛みがあるし、下手な人やとマジで痛い。ビクビクしながら針を刺されたが、意外にもあまり痛くはなかった。が、刺し終えた後に恐怖から過呼吸のようになった。おおげさなヤツ、と思うだろうが、ぶっとい針を刺されるって怖いんだぜ。看護師さんはたんに慎重な性格の人だったみたい。

今回の採血は4サイクルだったが、戻しのときに、つまり1サイクル目の赤血球などを体内に戻しているときに看護師さんが手首に触れ、脈を確認していた。そして後半に看護師さんに「担当者が変わりますね」と言われた。したがって採血終わりの際は違う人やったが、

「最初のトイレは洋式トイレで座ってしてください。何で来られましたか?バイクですか、運転中に気分が悪くなったら、路肩にバイクを停めて、休んでください」

津田沼では社員教育が徹底されている。ここまで丁寧に脈を確認したり説明を受けたのは初めてやと思う。素晴らしいルームだと思った。採血は50分、4サイクルで終了。

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献血カードの返却の際に、駐車券を3時間分くれた。献血後のバイクの運転で事故が起き、死んでしまったらよろしくない状況になるだろうから、1時間以上は休憩してくださいということ。他のルームでも成分献血なら3時間分くれる。ただ、以前津田沼に来た際は全血をし、そのときは2時間分しかくれなかった。ということで残り1時間20分ぐらいはルームでゆっくりとくつろぐ。

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 多目的スペース

 

近くに30代後半ぐらいの女性がいたが、献血ができなかったと言っていたのを耳にした。人によって、あるいはその日の体調次第では血液の基準を満たせず、献血を断られるケースもある。たまにこういう人を見かけるが、私が見た限りでは女性の方が多い。

川崎にも下の紙と同じ趣旨のものを壁に貼っていたが、貼っているということは迷惑行為をする輩がたまにいるということだろう。ただ私はそういう現場を見たことはない。

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ルームにあった献血に関する記事などを読むと、年間の献血者数は約525万人で、献血で得た血液は突然の事故や病気の手術の際に輸血で使われる、そういった認識を大半の人は持っていると思うが、実は最大の使途はがん治療で、これが38%を占める。そして千葉県の地図でルームの所在地をみるとおもしろい、偏りがあるのを確認できる。これは千葉の西には東京があり、ルームがある地域は東京のベッドタウンでかつ千葉の中心地がこのあたりだからだ。

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素晴らしいと思ったのは、津田沼のルームの曜日別、時間別の献血者数のグラフを壁に貼っていたこと。これをしている首都圏のルームは津田沼だけだ。日曜の献血協力者は約100人で、それが最も多いルームは200人ほどなので半数ほどだ。こうやってルームの情報を可視化してくれるのはうれしい。

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津田沼献血ルームの特徴は2つあり、まずは綺麗でお洒落なところ。そしてサービスレベルが非常に高い。前者のルームは他にもあるが、サービスはトップレベルだろう。したがって津田沼はかなり魅力のあるルームである。津田沼にはまた行きたいと強く思った。帰りにバイクの所まで戻ると、駐車場の人に「このバイク、高いでしょう?」と聞かれた。「〇万円です」と答えた。前回来たときはGSR250でここに停めたが、その際もバイクについて聞かれたのを思い出した。みなさん、乗っていなくてもバイクに関心があるのだった。

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私の献血ルーム巡り

献血123 の検索結果 - Toita blog

千葉の献血ルーム巡り

献血千葉123 の検索結果 - Toita blog

GSR750のオイル交換 2回目

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GSR750のオイル交換のタイミングは3000㎞または6か月である。冬はあまりバイクに乗らないので3000㎞は走ってないが、前回の交換から6か月と13日経っている。少し日にちが過ぎているのは、伊豆ツーリングに行ってから交換しようと思ったからだ。ということでバイクを買ったスズキワールドへ行く。

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作業は15分ほどで終わるが、見ていてなるほどと思ったのは、フロントブレーキのレバーをゴムではないが硬いゴムみたいなもので縛っていた。そうやればバイクは動かない。作業中に店長に、「今日は暑いので、バイクで走るにはいいでしょう」と話しかけられ、意外な思いをした。というのは、バイクの契約交渉を店長としたのやが、そのときに私は値切った。それが人間関係に尾を引いていたのやが、あれから多少の時間が経ち、いくらか会話を重ねることで私がまともな人間やとわかってくれたのやと思う。そしてもうひとつ、カムポジションセンサーの故障(断定はできない)のため、バイクを預けたりして私は迷惑を被った。もちろんディーラーも悪くないが、その際に私は文句を言わなかったので、そういう態度も含め、店長は申し訳なかったという思いがあるのだろう。といった経緯もありながら話しかけられたわけやが、店の人と良好な関係を築くのは大切なことなのでこちらは嬉しい。「そうですね。これから〇〇(スズキの他の販売店)に行ってGSX-R1000を見に行ってきます」「ああ、そうですか。ただ、展示してあるのはR1000RでなくR1000のほうだと思います」。

スズキの店員にとって、今年もっとも嬉しいニュースはGSX-R1000のフルモデルチェンジだろう。R1000は台数が出る車種ではないが、スズキのフラッグシップなので、やっぱりこれが新型になれば、店も気合いが入るはず。会話で意外に感じたのは、私はR1000で十分な性能やと思っていて、もちろんその通りなのやけど、店長としては、どうせ買うならR1000Rだろうと思っているのだな、とわかった。たしかに価格差以上の価値がR1000Rにはある。

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葛飾店は春に改装したのやが、なぜ改装したのか聞いてみた。すると「もともと建物自体が古かったのと、他の店でも最近、改装をしている。全体としてその流れです」という答えが返ってきた。今年スズキは新車ラッシュで店も改装している。スズキは二輪部門を黒字化し、もっと魅力のある部門に育てたいと本気で動き出したのかもしれない。もしそうなら、スズキファンの私もうれしい。

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GSR750日記

GSR123 の検索結果 - Toita blog

マイナーチェンジ後のエクストレイルに乗る 

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現行のX‐TRAILは3代目である。初代はカッコよくて走りもよくて価格が高くなかったので大ヒットし、2代目は個性に乏しかったのでそれなりの人気だった。現行のサイズは初代と比べ一回りは大きくなり、角ばっていたデザインが丸くなっている。したがってかなり大きくみえる。これはメイン市場がおそらくアメリカで、アメリカ人の好みに合わせているからだろう。エクストレイルがマイナーチェンジしたので横浜で乗ってきた。まずはハイブリッドを試す。

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 日産本社は横浜駅の横に立地する

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実は前期モデルにも乗ったのやが、3年ほど前なのでどういう乗り味だったかまったく覚えていない。したがって今回、初めて乗るようなものやが、最初に抱いた印象は、「これは高級車だな」。エンジンはパワーがあるし、乗り心地もいい。スイッチ類を押したときの質感も高級車のそれのレベルである。外観のデザインも堂々としたものやし、内装のデザインも質感高し。考えてみればエクストレイルの価格は約220万円からで、多くの人は総額300万円ほど払っているだろう。たとえばマークXは約270万円から買えるので、価格でみれば高級車といえる。

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好感をもったのはエンジンで、2Lのガソリンエンジン+電気モーターが予想した以上におもしろい。かなりパワーがあるので、市街地を走ればほとんどアクセルを踏めない。日産本社をスタートし、首都高横羽線をみなとみらいから入り、本牧JCT湾岸線に入り、磯子で降り、再び磯子から首都高に乗り、本社へ帰るルートを走る。なぜ高速道路を走るかといえば、プロパイロットを試すためである。

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 ランドマークタワー

 

プロパイロットはほとんど80㎞/hでセットしたのやけど、一度も解除されなかった。ハンドルには常に触れていないといけないが、ずっとその速度で走ってくれるし、たとえば急に前にクルマが割り込んできた際にはブレーキをかけてくれる。自動運転の初期技術やが、信頼性は高い。どういうときに解除されるかというと、カメラで前方をみているので、大雨の際は稼働しない。そしてワイパーをもっとも速く動かすと、解除される仕組みになっている。セレナから搭載されたが、それとの最大の違いは価格で、セレナはプロパイロットをオプションで付ければ他のものもくっついてきて24万3000円するが、エクストレイルのそれは14万400円高と、セレナよりも付けやすい価格だ。ということで装着比率はなんと7割もあるとのこと。ちなみに私がエクストレイルを買うならプロパイロットは付けない。おもしろい技術ではあるが、絶対に自動運転をしてくれると保証されていない以上、いつ急に解除されても自分で運転できる状態でいなければならない。それだったら自分で運転する。

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エクストレイルの機能でいいなと思ったのが、2車線で横の車線にクルマがいればそちら側のAピラーの内側が光る。それによって横にクルマがいるとわかり、衝突、接触事故を防ぐことができる。これはかなり重宝できる、たしか全グレードに装備されていると同乗のスタッフが言っていた。

次はガソリン車に乗ってみたが、エンジンにまったく個性がなく、運転していて楽しくない。とはいえハイブリッド車のエンジンと同じものやが、電気モーターがあるかないかでこうも印象が変わるのかと驚いた。私ならガソリン車は絶対に買わないが、ただしハイブリッド車は50万円高になる。どちらにすべきかの判断は難しいが、販売比率はハイブリッドが4割とのこと。

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運転してみると、エクストレイルはなかなか魅力のあるクルマであるとわかった。では実際に購入を考える際に、「カテゴリー」ではなく「価格帯」で選択肢をみてみると、たくさんの魅力あるモデルがいるとわかる。スポーツカーならハチロク、高級車なら前述の6気筒でFRのマークX輸入車ならベンツのAクラスなども買える。したがって価格で考えればおもしろいクルマがいっぱいいるが、クラスでみればライバルは少ない。私はエクストレイルのようなクルマを買おうとは思わないが、このクラスが好みの人は、エクストレイルを買って満足すると思う。実際、現行のエクストレイルは街でよくみかける。

 

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日産車でもっとも凄いのはもちろんGT-Rだ。何から何までカッコいい。金持ちのおじさんになったとすれば、LSではなくGT-Rを買うような人になれれば素晴らしい。

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新型GSX-R1000Rに乗る 2017年モデル

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スズキファンRIDEフェスタに行き、GSX-R1000、GSX-R1000Rに2回ずつ乗ってみた。まずはR1000とR1000Rのちがいやが、これは試乗コースで走る程度ではわからない。私が買うならR1000を買うだろう、というのはふつうの運転技術しかもっていないならR1000で十分やと思うからだ。ただし価格差以上の魅力がR1000Rにはあるので、予約段階での販売比率はR1000Rのほうが高い。

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 GSX-R1000

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バイクの基本動作は「走る、曲がる、止まる」である。この3つでR1000に乗って感じたことを書く。

まずはエンジン。エンジンをかけた瞬間に、素晴らしくいいサウンドがするので興奮させられる。新しいスズキ車はクラッチを握らなくてもエンジンがかかる…ということを忘れていたので最初はクラッチを握っていた。走り出すと、加速時に「バババババ~」という音がしながらスッ飛んでいくので驚いた。あの音はおもしろい。乗った印象では、100㎞/hぐらいまでの速さは私が乗っているGSR750とあまり変わらないのではないか、と思った。ただし、R1000のエンジンの凄さを体感できるのは私が回した7000rpm以上からになる。ここから14000rpmまでがとんでもない加速をし、扱える腕があるならものすごく愉しいのだろう。なんたって200馬力である。GSR750の106馬力でも速いのに、200馬力の加速など想像できない。そう考えると、東京のような場所でブン回すのは無理なので、東京で乗ればストレスが溜まるかもしれない。

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R1000に乗って最も驚いたのは、ハンドリングである。初めて乗るバイクなので曲がる際にそれほど寝かさなかったが、徐々に慣れてきたので3回目の試乗から寝かすと、スッとバイクが倒れる。これほど素直なハンドリングのバイクに乗ったことがなく、最高に気持ちいい。R1000だから、というよりもこれがSSのハンドリングなのだろう。これはもう、GSR750のようなスポーツではない車体のバイクとはハンドリングの次元がまったくちがう。私の知らないバイクの世界である。この素直なハンドリングを味わうだけでもSSに乗る価値があると思った。それぐらい凄い。

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 GSX-R1000R

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そして「止まる」は、ブレーキの効きに驚いた。ブレーキレバーを握ると強力にブレーキがかかる。なるほど、これがブレンボかと思った。たしかにGSR750のトキコのブレーキとは性能がまったく違う。

試乗コースなので、R1000の性能のほんのすこししか味わえていないが、それでもR1000の凄さをたくさん体感できた。ライバルは同時期に出たホンダのCBR1000RRになるが、おそらくR1000のほうが勝っていると思う。外観も、新型のCBRを見たことあるが、なぜか凄いぞオーラがあまり出ていない。雰囲気がおとなしいのだった。ただしCBRが確実に勝っているのは車重がR1000より10㎏ほど軽いことと、メーターがカラー液晶であること。R1000のそれはカラーではない。1000㏄のSSでもっとも価格が安いのはR1000やが、メーターがカラーでないのはコストカットが原因だろうか。おそらくこのクラスでメーターがカラーでないのはR1000とBMWのS1000 RRだけではないか。ただしR1000のメーターのデザイン自体はいい。個人的にはタコメーターはアナログが好みやが、R1000のそれをみると、フルデジタルもいいなと思った。

おもしろいのが、新型から逆輸入車ではなく日本で正規に売ることになった。そのメリットのひとつは、ETC車載器が標準装備であること。強いデメリットは、なんと速度リミッターが付いている。ユーザーの半数以上がサーキットで走ると思われるので、その際はわざわざこれを外さねばならない。日本仕様では、速度リミッターを付ける義務があるのだろうか?

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 新型CBR1000RR

 

バイク好きなら一度は1000㏄のSSに乗らねばならない…とは思うが、懸念もある。街乗りとツーリングがメインの乗り方なら、セパレートハンドルはどうなのだろうか。1時間ぐらいで疲れると言う人もいる。そして怖いのは窃盗である。盗まれない駐輪場に停めねばならないが、私の家の駐輪場はそうではない。したがって買うにはいくらかハードルを越えねばならないけれど、いつかはSSに乗ってみたい。その際は、どの車種にすべきか。私ならGSX-R1000を選ぶ。なぜなら試乗したことがあるからだ。一度も乗らずに高価なバイクを買うのは怖い。スズキが毎年おこなわれる試乗会でGSX‐R1000に乗る機会を作ってくれることに感謝する。

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CBR1000RR SPに乗る - Toita blog

新型GSX-R1000を見に行く 『The KING is Back』 2017年モデル - Toita blog

「スズキファンRIDEフェスタ」に参加する 新型GSX-R1000R! 2017年東京

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スズキの試乗会に行くのは今回で3度目である。東京では毎年お台場でやっているが、場所は違っていて、今年はヴィーナスフォートBMWショールームの横で行う。今日は30°を超えるほどの良い天気で、試乗には最高の日だ。ちょっと早めに着いたのやが、既にたくさんの人がいて驚いた。年を重ねるごとにイベントの知名度が上がっているのだろう。昼休憩時に、じゃんけんで勝ち続ければ商品をもらえるじゃんけん大会があるが、そこで「試乗会に今年初めて来た人は?」の質問に、多くの人が挙手していたので、やはり今までで最も人が多かったのだろう。そして今年はスズキの新車ラッシュで、GSX250R、ジクサー、Vストローム650&1000&250、GSX-S750、そしてGSX-R1000が発売された。特にR1000を目当てに来ている人が多いと思われる。1000㏄のSSに試乗する機会などめったにない。それはスズキもよく理解してくれていて、正確な台数は忘れたがR1000を6台ぐらい、さらにGSX-R1000Rを4台も用意してくれた。これは本当に凄い、スズキがこの試乗会にかなり力を入れているのがわかるし、スズキのサービス精神を感じることもできる。去年はたくさん用意してあった隼が今年は3台だけで、やはりメインはR1000である。

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私は13時過ぎで帰らねばならないので時間の制約がある。計4回乗ったが、そのすべてがR1000である。理想をいえば、私のバイクの新型モデルであるS750に乗ってみたかったし、GSR750に乗ることで、改めてS1000に乗って違いを確認してみたかったし、Vストローム1000と650にも乗りたかったし、私が前に乗っていたGSR250をベースにしたGSX250RとVストローム250にも乗りたかった。しかしながら、R1000の魅力に感動したので、全てR1000に乗ろうと思ったのだった。

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さて、今回の試乗会ではR1000の待ち時間が30~40分もあるほどの大盛況やったが、感じたことが2つ。まずは、客の多くが年配者である。大きなバイクに乗る若い世代が少ないことが、ここへ来ることでもわかる。そして見た目がオタクっぽい人が多い。今やバイクを趣味とする人は、電車の写真を撮るのが趣味な人達と同じく、オタクの領域に入っているのだろう。よくない風潮やと思うが、とはいってもどうしようもない。

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もうひとつは、「スズキは偉い」。1メーカーの試乗会として考えれば、かなりの規模である。発売されたばかりの200万円するバイクを10台も用意するなんてふつうはしないだろう。他の車種もたくさん用意してあり、さらにそれを全国で行う。これは本当に凄い。ヤマハカワサキはこのようなイベントはやっていないし、ホンダは関東なら春に磯子でやっていると思うが、これほどの台数は用意していないだろう。スズキはなぜこんなことを毎年やっているのか。もともとサービス精神が旺盛なのかもしれないが、他メーカーとの違いは、スズキだけ二輪部門が赤字であること。(2016年度はインドネシア以外、黒字になったとのこと)見方によってはこの赤字は非常によくない、スズキは四輪で儲けているから二輪の赤字を吸収できているが、スズキが純粋なバイクメーカーであったなら、かつてのトライアンフのように経営破綻している。したがってブランドイメージ向上のため、そしてスズキのバイクに乗ってもらって、自社の製品を知ってもらいたいと努力しているわけだ。では、この試乗会によってスズキの販売台数に影響があるかといえば、おそらくほぼ関係ないと思う。なぜか。影響があるなら他メーカーもやるはずだからだ。他メーカーがしないのは、大変な思いと金をかけてまで行うメリットがないからだろう。

したがって実利で考えれば、この試乗会を全国で開催する意味はないと思う。思うが、ひとつだけ言っておきたいことがある。私は他メーカーも好きやが、特にスズキのファンである。ファンになった理由はいくらかあるが、ひとつにはこの試乗会の存在がある。私のようなバイク乗りにとって、スズキの多くの車種に乗れる試乗会は本当に嬉しい。それが影響したのか、GSR250を買い、11000㎞しか走っていないのに、つまり壊れたとかではないのにGSR750に乗り換えた。もちろんスズキワールドで買った。前述の理由から、この試乗会を行っても販売台数にあまり影響しないと思われるが、少なくとも私は、スズキのバイクを買ったのである。試乗会を毎年開催してくれてかつ、魅力あるモデルを作り続けてくれるなら、私は一生、スズキのバイクに乗り続けるかもしれない。

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 駐輪場、左奥はかつての船の科学館

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 隼

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 GSX‐S750

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 V-Strom1000

 

スズキの試乗会に参加する 隼とGSX-R1000が素晴らしい 2015年お台場 - Toita blog

「スズキファンRIDEフェスタ」に参加する① 隼が素晴らしい 2016年東京 - Toita blog

最勝禅院に参拝する 伊豆ツーリングにて 静岡県伊豆市

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バイクで伊豆を走っている。最勝禅院のことは知らなかったが、地図に名を赤色で書かれていて、ちょうどそのあたりはルート上だったので行ってみた。修善寺と天城の中間あたりで、伊豆半島全体からすれば、真ん中あたりに位置する。59号線から横道に入るとすぐの場所だ。

着くと、参拝客は誰もいない。さらにはお寺の人もいない。無人寺ではないが、参拝した時にはたまたまいなかったのだろう。知らないお寺に行くと、当然ながら当たり外れがあるが、最勝禅院は素晴らしい雰囲気のお寺だった。風情がある。

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 おいしい水

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最勝禅院は曹洞宗である。私は道元が好きだ。したがって彼の開いた福井の永平寺には行ったことがある。日本で仏教の宗派は多くあるが、最も修業が厳しいのはこの曹洞宗である。座禅はもとより、日常生活のすべてに修業があるという考えで、今でも永平寺では厳しい修業がされている。

道元は貿易船に乗り入宋し、上陸許可がなかなかおりなかったので、船に滞在せねばならなかった。ある日、船に老僧が椎茸を買いにやってきた。彼はある寺の炊事係であった。道元は喜んで、私と話をしてくれと頼んだ。話をしたが、老僧は明日の料理を作る準備をしなければならないので帰らねばならないと言った。「そんな炊事の役など、他の人に代わってもらえばいいではないですか」「(そんな歳にもなって)なぜ雑事をやめて、禅に専心されないのですか」と道元は言う。老僧は大笑いをして、

「外国の好人、あなたは弁道の何たるかを了得しておられない。また文字の何であるかもご存じない。いつか阿育王山にきて修業なされるがよい」

以降も、同じような体験を道元はする。私は、このエピソードが好きだ。道元は彼らから、禅とは何かを学んだのである。道元によるこれらの体験が、曹洞宗の基礎になっている。

お寺に誰もいないが、黒い犬がいる。近づくと吠えられた。が、尻尾は振っている。人が好きやが、警戒心が強いタイプだ。時間をかけて安心させ、仲良くなる。撫でるのをやめると、前足で私をカリカリする。たぶんオスやと思うが、彼が今、無人になっているお寺を護っている。

伊豆のお寺といえばどこかと問われれば、だれもが修善寺やと答える。修善寺は有名な観光地でもあるが、私は最勝禅院のほうが感動した。よいお寺である。

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尻尾を振っているが、耳は立ち、警戒した目をしている。正しい番犬の姿。

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私のお寺巡り

寺123 の検索結果 - Toita blog

GSR750と伊豆ツーリング 3日目後半 バイクと伊豆が好き♡ …西伊豆スカイライン~戸田~沼津~東京

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土肥峠から仁科峠まで、西伊豆スカイラインを走る。ここは素晴らしい道で、飛ばそうと思えばいくらでも飛ばせる。ただ気になったのは、コーナーの手前から縦溝が彫られている。私はこれが大嫌いだ。というのはかつて250TRに乗っていたのやが、TRの純正タイヤはブロックタイヤで、これで走るとむちゃくちゃ怖い。それが原因でトラウマになっているのだった。仁科峠から眺める景色は絶景である。時間があればワインディングロードを何往復もして愉しむところなれど、そうはいかない。そのまま59号線を南下する。ここは狭い山道をくねくねと走っていく。したがって飛ばせないが、私はこういう道も好き。たぶんみなさん、飛ばせない道やと知っているのだろう、ここではバイクとすれ違わなかった。

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 土肥峠あたりからの眺め

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 縦溝

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 仁科峠

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 59号線

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くねくね道が終わり、比較的まっすぐな道を走っていると、ヘビが道路を横切っていた。やっと会えた!伊豆の山ではどこかでヘビに出会えると思っていたし、目の前にヘビがいれば踏んでしまうので、そうならないように常に頭の片隅にヘビがいれば避けなければならないと考えている。バイクを停めて会いにいくと、ヤマカガシである。なぜか逃げずに私をじっと見ている。後で思ったが、このヘビは人間に会ったのが初めてやったのかもしれない。道路の横は仁科川で、川から移動していたのだった。ヘビに会えて満足なり。フジライダーハウスからここまで180㎞。

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 ヘビがいた場所

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59号線の終わりから136号線に入り、北上する。何に感動したかって、ひっさしぶりの海である!ずっと山の景色を見ていたので、海面の太陽光の反射が眩しく感じる。海沿いを走る136号線は交通量があり、飛ばすのは無理。ゆっくりと走りながら、136号線の終わりあたりの八木沢という土地で給油する。時刻は15時50分。17号線に入り、そのまま海沿いを北上する。碧の丘に寄ると、ラッキーなことにバイク乗りがひとりいる。彼に写真を撮ってもらう。彼のバイクはCB400SFで、私は10年前にCB400SFのVTECの初期モデルに乗っていた。よいバイクである。写真で改めて見ると、CBはすごくカッコいい。彼は伊豆の南側に疎いとのことで、質問されたのでいろいろと教えてあげる。彼に会わなかったら、今回のツーリングで私が写っている写真は0枚だった。

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 17号線

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17号線は主要道路ではなく、道沿いに集落もない。したがって交通量は少ない。もう伊豆ツーリングも終わりが近づいているので、ここではけっこう攻めた。しかしながら、既に240㎞以上走っていて、疲労が溜まっている。時間がもったいないので昼ご飯を食べてなく、厚着しているので疲れが増す。コーナーを攻めて遊んでいたら、曲がる手前でぷつんと集中力が切れた。本来ならこのタイミングでバイクを寝かして曲がろうとしなければならないのに、それができなかった。ガードレールに突っ込みそうになる。なんとか事故は回避できたが、恐怖から10分ほど寒気がやまなかった。こういうことが起きやすくなるので、ツーリングはきちんと休憩をとりたいところ。昨日遅くまで話していたので早起きができず、時間に余裕がないのだった。残念やったのが、17号線から富士山はちかいのやが、曇っていて見えなかった。次来たときの楽しみにしておこう。

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 「煌きの丘」、雲がなければ、富士山とのツーショット

 

17号線から違う道に入り、沼津市内を走っていると、ここはもう、ふだん走っている道路状況である。3日ぶりに現実に戻る。伊豆ツーリングは終わってしまったのね。理想はそのへんで寝っ転がって、酒飲んでゴロゴロしたいところなれど、自力で家に帰るという仕事が残っている。このあたりからの渋滞も重なり、強い疲労を感じるようになった。これから沼津ICで東名に入り、高速道路を走らねばならない。キツいなという思いにさらに輪をかけるのは時刻で、東名に入ったのは18時。理想は17時にここに着いて、明るいうちに東名を走りきりたかったのやが…。料金所で最後の力を振り絞って写真を撮る。東京まで100㎞ぐらいか、しんどいなぁと思っていたのやけど、案内板には正確な距離は忘れたが東京140㎞と書いてあって絶望感に苛まれた。いやこの距離はマジでキツいわ。脳のパワー残量がスマートフォンの電池残量でいえば残り2%ぐらいになっているので、最初の駒門PAに寄って、ベンチで横になる。走り出すと、頭がふらふらするので90㎞/h以上出せない。したがって左車線でトラックの後ろに付いていく。どうにか1時間ほど走り、海老名SAまで辿り着いた。もうだいぶ暗くなってしまっている。しかし、なぜか海老名で疲労の仁科峠を越えたらしく、疲れを感じなくなった。ということで飛ばして走っても危険でなく、むしろいつものように愉しい。さっきは本当に90㎞/h以上は出せなかったので、脳が感じる疲労は不思議だなと思った。19時57分に東京料金所に着く。ETCは付けていないので通常料金で2490円。ここからさらに1時間ほど走って帰宅する。ツーリングをするうえでもっとも大切なことは、事故なく無事に帰ってくること。

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今回、伊豆ツーリングをしてみて、伊豆はツーリング先としてかなり魅力のある土地であると知った。けっこう走ったので、伊豆のいろいろな場所を見ることができたのはうれしい。とはいっても走っていないルートもあるので、それは次回のお楽しみにとっておこう。そしてバイクのことである。GSRと泊まりのロングツーリングへ行ったのは今回が初めてだった。わかったのは、大型バイクでのロングツーリングは250㏄や400㏄よりも愉しさのレベルがまったく違うということ。たとえばワインディングロードでコーナーを曲がって加速するときは30㎞/hぐらいまで落ちているが、上りであってもそこから強烈な加速をしてくれる。走り甲斐があるわけだ。今回好き勝手に攻めたおかげで、GSRの扱いが以前よりこなれてきた。GSRはほんとうにいいバイクやなと感じた。

どこでもそうやけど、実際に走ればその土地にくわしくなり、好きになっていく。私は伊豆が大好きだ。冬まで生きていれば、また伊豆に走りにこよう。

 

今日の走行距離 435㎞

平均燃費 19,7㎞/L

総走行距離 795㎞

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 今日の走行ルート

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 全走行ルート

 

 

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GSR750と伊豆ツーリング 3日目前半 東伊豆~南伊豆~松崎~天城峠~修善寺~土肥峠…

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起きると素晴らしい天気!今日は一日中、伊豆を走ることができる。7時50分にFuji Rider Houseを出る。このライダーハウスはかなりよかった、次は冬に伊豆を走りたいと思っているので、その際もこちらで泊らせてもらう。昨晩、ずっと話して疲れたのか、もうひとりの客は部屋から出てこず。彼のバイクはNC700で、これは6000rpmちょっとでレッドゾーンに入り、ここからさらに回せばおもしろくなるところでシフトチェンジしなければならず、乗っていて楽しくないと言っていた。バイクもクルマも、買ってみて気づくことは多くある。

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まず最初は伊豆の南を走ろうと135号線を南下する。クルマもそれなりに走っているので60㎞/hぐらいしか出せないが、信号がないので巡行ができ、海の景色もいいので気持ちよく走れた。下田を越えると交通量は減る。

昨日走って感動した136号線、どれほど浸透しているのかわからないがマーガレットラインというらしい、ここをゆっくりと走る。ガンガン攻めるのは愉しいし、それができる場所は少ないのでやるべきではあるが、なぜかそういう気分にならなかったのでゆっくりと。感動したのは景色で、今日は富士山が見えた!遠いので写真でははっきりと写らなかったが、素晴らしい景色を見れてうれしい。そして海の綺麗さである。伊豆の海は最南端の西側が最も素晴らしい。沖縄の海のように透き通っているので、そんな海に東京から行こうと思えば最も近いのはここだろう。ただし伊豆に泳ぎにいくのは東側が人気やと思うが、これは電車が通っているからで、私が今走っているところまで行くには、クルマがいる。私も泳ぎたかったが、バッグの容量不足のため、海パンを持ってこれなかったので、今回は断念する。

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伊豆といえば、温泉なのかもしれない。それについて詳しくないが、私だって一度は入りたい。ということで松崎町にある雲見温泉である。雲見露天風呂に入ろうと思っていたが、見つからない。海岸まで行き、人に聞くと親切に教えてくださった。風呂場に行くと、ラッキーなことに誰もいない。湯は熱すぎず、なにより景色がいいので気持ちよい。

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ずっと風呂に入っていたいところやが、目的はツーリングである。北上していると後ろからバイクがやってきた。たぶんNinja400かCBR400Rやと思うが、彼が飛ばしているなら先に行かそうと思ったが、煽ってはこず。彼もゆっくり走ってるみたい。昨日走った15号線に入り、伊豆の中に入る。15号線もよい道なのでしっかりと愉しみ、下田街道で北上する。ここは交通量がそれなりにあるので、好き勝手走るのは無理。有名な旧天城トンネルに行こうと思ったが、この道走れるのか?という道に入らねばならず、手前にバイクが停めてあったのでこちらも警戒して停める。するとクルマがその道から降りてくるので行けるのだろうと判断し入ってみると、途中からダートになっている。こら私のバイクでは厳しい。ということで残念やけど引き返す。

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 河津七滝ループ橋

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 かんたんには旧天城トンネルに行かせてくれない

 

天城トンネルを走り、道の駅「天城越え」で休憩する。このあたりは伊豆の真ん中で、標高は高い。したがって空気がきれいで気持ちがいい。ここまで110㎞。道の駅から7㎞ぐらい走り、右折して59号線に入る。59号線に最勝院という、私は知らなかったがツーリングマップルに赤色で書かれているお寺があるので、そこに行きたいと思った。伊豆で一番有名なお寺は修善寺で、ここには前回に行った。道は幹線道路を外れているので交通量少なく、気分よく走れる。最勝院は素晴らしいお寺だった。着いたのは13時15分で、ここまで130km。

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 道の駅

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最勝院からすこし走ると59号線は終わり、12号線を修善寺方面に走る。修善寺で道がいくつも分かれており、地図見ても私が行きたい道がどれなのかわからなかったので、自動車専用道路を選ぶ。いつ完成するのかわからないが、どうやらこのあたりから南伊豆まで自動車専用道路を造っているみたいだ。たしかにそれが完成すれば、最南端までクルマで行くには非常に便利になる。したがって便利の観点でいえば素晴らしいことやが、財政はどうなのだろう。たぶん大平ICで降りて、そこから414号線を下り、右折し136号線に入る。この先には、おそらく伊豆の道で最も人気な西伊豆スカイラインがある。

 

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GSR750と伊豆ツーリング 2日目 東伊豆~河津温泉郷あたり~松崎~石廊崎~下田~東伊豆

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目覚めると雨が降っている。出発する前日にみた天気予報ではくもりの予報やったけれど、梅雨の時期なのでしかたない。雨のなかをバイクで走ってもおもしろくないので、朝ご飯を食べながら、さて、どうしようか…と考える。やはり雨が止むまで走るのはやめよう。ということで五右衛門風呂に入る。湯を焚く作業の前に『Fuji Rider House』の管理人のおばあちゃんと話をする。昨晩にクラブハウスで泊まった人が書くノートを見ていると、このおばあちゃんが95歳やと書いてあって驚いた。耳は遠いけど、元気な方だ。五右衛門風呂のそばに大きな木があるが、これは河津桜で、1月末から2月末のひと月ほどの間に咲くと、この方に教えてもらった。桜が綺麗なので、その時期にまたお出でになれば、と言われた。冬の伊豆は他よりも暖かいのかもしれない。そんなこんなで風呂に入っていると、雨が止んだ。止まなければ1日無駄な時間を過ごすことになるのでよかった。13時15分にツーリング開始。

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 出発

 

ライダーハウスは東伊豆にあるので近いから、『天城越え』をしようと考えた。135号線を河津まで南下し、そこから14号線でなかに入り、下田街道を北上する。しかし!途中から路面が濡れている。このあたりは山なので、先へ進むと雨が降っている、あるいは降ってくる可能性があるなと思った。雨のなか、山道を走るのは危ない。したがって10㎞も走らないで引き返す。そのときにおもしろいループ状の橋があり、走った。夜に人に教えてもらったが、河津七滝ループ橋という有名な橋だった。

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下田街道の最後まで行き、そこから松崎街道を走る。松崎街道は素晴らしかった。交通量少なく、道幅も広くて気持ちよ~く走れる。スピードを出して走りを愉しんでいると、道の駅の3㎞手前ぐらいでふと第六感が働いたので左の小道を見ると、警察とパトカーが奥に入って待機していた。違反者を見つけると松崎街道の先にいる他のグループに連絡入れ、捕まえるのだろうか。出そうと思えば120㎞/hぐらいで走れる道なので、気づいてよかった。道の駅で休憩する、ここまでで50㎞。

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 松崎街道沿いの那賀川で遊ぶ

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 道の駅「花の三聖苑伊豆松崎」

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松崎を出、136号線を南下し、伊豆半島最南端の地、石廊崎(いろうざき)へ向かう。結論をいうと、伊豆の道で最も136号線がおもしろいと感じた。右手の駿河湾の景色を愉しみ、道はクネクネしたワインディングロードで、このあたりに集落はないので交通量はかなり少ない。むちゃくちゃ攻めれるので走るには最高の環境だ。クネクネやからスピードはそれほど出せないので、深いバンクで愉しむ。

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石廊崎には以前に行ったので、今回はパスする。途中で16号線に入り最南端を走り、136号線に戻ったが、16号線の終わりあたりで雨が降ってくる。あとはもう、ライダーハウスに帰るだけだ。伊豆の南の東側は、下田などがあり、人が住んでいるので交通量は増える。さきほどの素晴らしい道の西側の136号線には大きな街はない。下田を越えると右手に神社があり、見てパッと思い出した。完全に忘れていたが、前回のツーリングのときにこの白浜神社に参拝した。今回も参拝させていただく。もしかすると伊豆でもっとも有名な神社なのかもしれない。バイクを停めて門まで歩いているとカニがいたので捕まえる。

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17時30分ぐらいに稲取に着き、スーパーで今夜と明日の朝の分の食材を買う。ライダーハウスに戻ると、今朝におばあちゃんが言っていたとおり、今日は私以外にひとり、客がいる。シャワー浴びてクラブハウスに行くと、その人がなかにいる。どんな人なのか半分ドキドキ、残り半分は人がいて嫌だなーと思う。だって変な奴ならきついでしょ。バイクがNC700なのでおっさんか?山口ナンバーなので旅人なのだろう。とりあえずクラブハウスに入る前に、今夜が伊豆の最後の夜なので、暗くなるまで外の椅子に座って酒飲みながら余韻に浸る。自然のなかで飲む酒はおいしい。

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クラブハウスに入ると、意外にも同世代ぐらいの人だった。彼は山口から全国を走っている途中とのこと。7月ぐらいに北海道に入って、沖縄にも行くという。いいね、私も全国を走ったが、一度に全国を走ったことはないので、私もやってみたいなぁ。彼はバイクに詳しくて、何を聞いても答えてくれる。そしてけっこうな博学で、いろんな楽しい話を聞かせてくれた。19時過ぎから話を始め、終わったのは23時ぐらい。テレビは壊れていてつけていないので、4時間もの間、初対面の私達2人はずっと話していた。彼は仕事を辞めて、ツーリングをしている。仕事で人の死をたくさんみてきた経験から、『やりたいと思ったことは、今やる。やらずに後になって後悔はしたくない』という考えに至ったとのこと。このあたりの話がもっとも勉強になった。名前は聞かなかったが、よい人やった。今頃は北海道を走っているかな。事故らずに愉しく全国を走ってほしい。

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天気予報は、明日は晴れ。明日は伊豆を走りまくりたい!

 

今日の走行距離 130㎞

平均燃費 20㎞/L

総走行距離 359㎞

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五右衛門風呂に入る 伊豆ツーリング番外編

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伊豆で泊っている『Fuji Rider House』には五右衛門風呂がある。五右衛門風呂に入ったことないので、入ってみたいとは思った。しかし客は私ひとり。湯をつくるまでの作業は大変だろうから、経験ない者にとっては数人で協力してやりたいところ。とはいってもそれは無理なので、あとは入るとしても、いつ入るかだ。3日目に早起きして入ろうかと考えていたが、ちょうど2日目の朝が雨だったので五右衛門風呂に入ると決めた。

まずライダーハウスに手伝いで来ている人に最低限のやり方を教えてもらい、でっかい斧を貸り、新聞紙をもらう。斧は先の刃が重くてかつ、棒が長いのでずっしりと重い。燃料の木は既に用意されている。まず初っ端からトラブルがあった。五右衛門風呂にはお湯もあり、お湯が出れば40度ぐらいからのスタートになるので、楽ができる。しかし!蛇口ひねってもお湯が出てこない。お手伝いの人に聞くと、「この前までお湯は出てたのに…」。壊れたらしく、水の状態からスタートだ。

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しなければならないことは、木を伐って伐って伐りまくること、それに尽きる。これは想像以上の重労働で、くそ重い斧を上まで持ち上げて振り下ろす作業の連続はキツい。ただ私のようなウエイトトレーニングが趣味の者にとっては、これは我慢すれば済む。難しいのは、木を伐るときに、当てる場所がどこでもいいわけではないこと。たとえば幅が10㎝程度の丸太を伐る際に、真ん中に振り下ろしてもほぼ意味がない。端を伐らねばならないのだった。といっても重い斧をおもいっきり振り下ろして、狙った場所に当てるのは非常に難しい。つまり、振り下ろしてもロスが多い。そして燃やす木は、ある程度小さくしないと燃えない。したがって大きな窯にたっぷりと入った水を40度ぐらいにするためには、けっこうな燃料がいる。これをつくるのに初心者ひとりで木を伐っていくのはかなり大変だ。

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最低限の量の木をつくり、風呂の下に入れ、新聞紙に火をつける。ハウスにガストーチバーナーがあったので火をつける苦労がないのはありがたかった。新聞紙だけでなく、バーナーからも風呂下の木に向けて火を当てれるので素晴らしい。きちん燃えたときはかなり嬉しかった。炎を見ていると気分が高揚してくる。

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五右衛門風呂経験のない者にとっては、まずはきちんと水が温かくなっていくか、確認しなければならない。したがって最初は風呂に水を少量しか入れずに様子をみると、温かくなってきた。それではと水を半分ぐらい入れる。あとはひたすら木を伐っていくのみ!作業時、5%ぐらいはたのしいのやが、95%はしんどい。「なぜおれはこんなことをしているのか。べつに五右衛門風呂なんて入らなくていいんじゃないか----」と考えてはいけないが、どうしてもこれが頭に浮かんでくる。もうここでやめようかなと弱気になる。だってこんな大量の水をお湯にするって大変だぜ。重労働のキツさと雑念と闘いながら、この野郎!この野郎!!と声に出しながら木を伐り続ける。でないとやってられない。

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写真で確認すると、作業は55分ほど。なんとか諦めずに燃やし続けた結果、40度ぐらいになる。ここで風呂下に蓋をし、火を消す。やっとこさ風呂に入る。まず注意せねばならないのは、窯の下部分は高熱なので触れることはできない。したがって足を向こうの外に出さねばならないので、しんどい姿勢をせざるを得ない。はっきりいって、リラックスできる状態ではない。たぶん五右衛門風呂にふつうの姿勢で入るには、火を消して1~2時間経って足がつく下部分の熱を下げねばならないのだろう……とそのときは考えたが、今ネットで調べると、底板をひくのが正解みたいだ。うわー、理想をいえばお手伝いの人がそれを教えてくれたらよかったのに。いや、ここには底板は用意されてなかったのかもしれない。いずれにせよ、ずっとしんどい姿勢で風呂に入っていたので、ちょっと後悔が残った。

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…そういやビールがひと缶残っていたなと思い出し、風呂に入りながら飲む。BGMは目の前の河津桜に留まっているホトトギスと、他の場所から聴こえてくる鳥の声と雨の音である。こんなに苦労したのやからある程度の時間は入っとかないと…と思ったので40~50分ぐらい風呂に入り、出る。下に足をつけれたらもっと気持ちよかったのになぁ…。

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 河津桜

 

風呂から上がり、風呂下の木をシャベルで拾い、土に捨てる。捨てた後に、風呂の水をかける。以上、これが私の初めての五右衛門風呂の体験である。そのときは入った意味あったか?とも思っていたが、時間が経った今、振り返って五右衛門風呂を火で焚く作業を一からしたのは素晴らしい体験になったなと考えている。しんどかったが、終わってみればそんなことはどうでもいい。大自然のなか、予定してなかった五右衛門風呂に入れてよかった。やっぱツーリングはいい。

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GSR750と伊豆ツーリング 1日目 行くぜ、伊豆! 東京~小田原~芦ノ湖~湯河原~東伊豆

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伊豆へツーリングに行くのは3年ぶりの2回目である。自宅を出発し、ゲートブリッジ、羽田を通って環八を走り、1時間5分で東京ICに着く。東京ICから東名に入り、まずは海老名SAまで走る。自宅からサービスエリアまで82㎞だった。休憩後、厚木まで走り、厚木から小田原厚木道路に入り、小田原東で降りる。スタートから111㎞走った。高速料金は東名が1050円、小田原厚木道路は理由はわからないがなぜか平塚で料金所があり、そこで310円払い、小田原で310円、計1670円である。

さて、高速道路を降りたここから伊豆ツーリングが始まる。小田原城に行ったことないが今回の目的ではないのですぐ横を走りながらもスルーし、しばらく東海道を走って箱根湯本で左折し、旧東海道に入る。ここで初めて写真を撮る。川の名は早川で、先に箱根湯本駅がみえる。

旧東海道を走り出してすぐに、左手に神社があった。今日から2泊3日の間、伊豆にお世話になるので土地の神様に挨拶せねばならないと思っていたところだったので、ちょうどよいタイミングだ。箱根湯本に鎮座する、白山神社に参拝させて頂く。旧東海道は狭かったが、景観に趣があり、なかなかおもしろい道だと感じた。

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旧東海道を走り終えると、芦ノ湖に着く。芦ノ湖に来たのは5年ぶりぐらいだ。素晴らしく綺麗な湖なので、ちょこっとだけ立ち寄る。芦ノ湖からは椿ラインというワインディングロードを走る。交通量も少ないし、山々の風景、そして標高の高い地点から望む芦ノ湖の景色も素晴らしい。それほど飛ばさずに、景観を愉しみながら椿ラインを走る。

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  芦ノ湖

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 大観山でMT-09とともに

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左が駿河湾で、今回は残念ながら曇っていてみえなかったが、天気よければ写真の右側の先に富士山がある。

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 走ってきた道を見下ろす

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 椿ライン

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湯河原を過ぎ、伊豆半島の東側の、海沿いを走るルートである135号線を南下する。海沿いの道なので交通量はそこそこあるが、あまりストレスを感じない程度に流れている。明るいうちに宿に着きたいので、熱海や伊東には寄らない。今回のツーリングの宿は、2泊とも伊東から20㎞ほど南下した、静岡県東伊豆にある『Fuji Rider House』である。ちなみに伊豆は静岡県です。この宿は名前のとおり、ライダーハウスである。伊豆は観光地なので宿泊施設の料金は高い。したがってライダーハウスがあればうれしいが、さすがに伊豆にはないだろうなと思いつつ調べると、あったので驚いた。さらにさらに、ライダーハウスの特徴のひとつは安価な宿泊料金やが、フジライダーハウスも格安料金だ。立地も伊豆を走りまくる拠点としては申し分ない。ゴール地点である伊豆稲取まで来たものの、ライダーハウスがどこにあるかわからず、迷子になる。やっと看板を見つけたのやけど、えらい急斜面で上がっていく道だ。この道が間違っていれば困るなと思いつつ上っていくと正解で、さらに奥に進むとライダーハウスがあった。到着は18時で、まだまだ空は明るく、暗くなるまで1時間も残っているので、ちょうどいい時間に着いた。

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 伊東あたりの135号線

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 伊東の109号線のトンネル

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  同じく109号線から相模湾を眺める

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フジライダーハウスには宿泊棟が10軒ほどあり、それらに囲まれた真ん中にふつうの家があり、そこが受付場だった。家にはおばあちゃんがいて、ここで住んでいるという。電話で予約していたので名前を名乗り、お金を払う。なんと今日の客は私ひとりだけとのこと。貸し切りだ。このライダーハウスは自炊ができるので、食材を買うためスーパーの場所を聞くと、135号線に出るとすぐにコンビニがあり、その横にあると教えてくれた。迷子をしていたときにそこは通り、コンビニがあったのは知っているが、スーパーなんてあったっけ?と思ったが、とりあえず部屋に荷物を置いて、バイクでスーパーに行く。着くとやっぱりだ、「薬局やないか、なんでおばあちゃん嘘つくねん」と思ったが、いや、食料も売ってるのかもしれんと考え直して店に入ると、たしかに売っていた。この薬局で食材と酒を買う。やっぱ明るいうちに着いてよかったね、暗くなれば土地勘ないため移動がしづらくなる。 

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ライダーハウスに戻り、シャワーを浴びて、キッチンのあるクラブハウスに行く。部屋にはでっかいクモがいて、ああ、田舎に来たんやな…としみじみと感慨にふける。ありがたいことに皿や油などは用意されていたが、醤油やポン酢などがなかった。私ができる料理は野菜炒めだけなので、味付けなしの野菜炒めを作り、酒と一緒にそれを食べる。いい感じに酔いながら、ツーリングマップルを眺めて明日走るコースを決めたい…ところやが、飲みすぎて頭がちゅらんちゅらんになり、何を見ているのかさえわからんようになってきた。ひとりで何やっとんねん。部屋に戻ってベッドに横になるが、初めての場所では寝れないので、疲れているのにずっと目が覚めていた。明日のことを考えると早く寝たいのに…。とはいえ、とりあえず無事、伊豆に入ることができてよかった。田舎の夜は超気持ちいい!

 

GSRについて書くと、高速道路をGSRで走るのは今回が初めてだった。このバイクは最高速が260㎞/hなので、130㎞/hぐらいは余裕である。あり余るほどのパワーは走りの愉しさにつながる。そしてワインディングロードの上りでも飛んでいくように速い。パワーがあるのでかるいかるい。GSRはほんとうにいいバイクだなーと改めてそう感じた。

 

今日の走行距離 229㎞

平均燃費 18,2㎞/L

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GSR750日記

GSR123 の検索結果 - Toita blog

ベンチプレス115㎏

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私の趣味のひとつにウエイトトレーニングがある。ウエイトトレーニングのメイン種目はベンチプレス、スクワット、デッドリフトになるが、現在、膝を痛めてしまったのでベンチプレス、つまり上半身しかトレーニングできない。しかしながらベンチプレスもいつまでできるか。

肩の調子もよくない。動かすとベキベキと音が鳴る。これはよくない状態だ。一番いいのはトレーニングをやめることである。やめればいずれは治るだろう。しかしながらそれは嫌なので、とるべき選択肢はきちんとしたフォームに直すこと。結局はなぜ故障するかというと、フォームが悪いからだ。私のベンチプレスのフォームも基本の型とはちがう。これを直さなければいけないので、いま、試行錯誤している。はたから見るとただ挙げているようにみえるかもしれないが、ベンチプレスも奥が深いのだった。フォームを直すのはかんたんではない。

私が意識しなければならないのは、もっと胸筋を使って挙げることと下半身を使うことだ。胸で挙げれてないから、その分、肩で挙げることになり、その結果として痛めている。したがって今は重量を上げることでなく、特に胸を意識して、すこし重量を下げて、フォームを意識しながら回数を挙げるトレーニングをしている。

ケガは実際にしてみるまで、事前に意識することは難しい。このままやっていたら、50歳ぐらいになって肩が上がらなくなるような気がするので、正しいフォームは必ず身につけなければならない。ウエイトトレーニングはキツいけど、終わった後の達成感は気持ちよく、なにより愉しい。私のベンチプレスのマックス重量は115㎏ではないのやが、これ以上、重量を上げれるのかなぁと消極的にはなっている。もっと胸を鍛えねば。下の写真は、バーが20㎏、重りが20㎏で60㎏の重さである。スポーツは私に生きる歓びを与えてくれる。

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GSR750を修理に出す カムポジションセンサーの交換

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4月下旬にバイクに乗り、2㎞ほど走ったところで、どちらが先やったかは忘れたが、突如としてフューエルインジェクションシステムインジケータ(FI)ライトが赤く点滅し始め、エンジンの調子がおかしくなった。アイドリング状態では回転数が下がりそうな感じで、不安定な状態だ。何が原因かさっぱりわからないし、エンジンが止まったり、壊れたりでもされたら大変なことになるので、家に戻り、いったんエンジンを止める。説明書を見ると、フューエルインジェクションシステムにトラブルがあればそうなると書いてある。それはそうやが、具体的にどういったトラブルなのかはわからない。とりあえず15分ほどエンジンを止めておき、エンジンがかかればバイクを買ったスズキワールドに向かって走ろうと思った。それなら途中で止まっても、店に電話して引き取りにきてもらえるだろう。最悪、店は家から6㎞の距離なので、押して持っていけばいい。いずれにせよ、店に近い距離まで走りたい。

スイッチを押すと、エンジンがかかって安心した。ふだんのアイドリング状態と変わらない。5㎞ほど走ったが、さきほどの症状は出ず、いつも通りの調子である。店の近くのコンビニで止まり、電話する。店長に事情を説明すると、症状の『履歴』をみることができるので、持ってきてくれと言われたので、店まで行く。

バイクをみてもらい、説明を受ける。原因は断定できないが、もっとも可能性があるのは、カムポジションセンサーが鉄粉などに誤反応してしまったのではないか、ということだった。そういうことが稀にあるとのことで、つまり故障ではないと。症状が出たのは一度だけで、以降にエンジンをかけても症状が出なかったわけなので、とりあえずこのまま様子見してください、もしまたその症状が出れば、バイクを預かって修理しますと言われて、そのまま帰宅した。ちなみにこのときに初めてGSX250Rをみた。

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 スズキワールド葛飾は3月に改装した

 

さて、それ以降に何度かバイクに乗り、千葉へツーリングにも行ったが、その症状は出なかった。しかし5月下旬に再び千葉ツーリングに行こうとし、出発して2~3㎞ほど走るとFIライトが点滅し、エンジンの調子が悪くなった。前回と同じ症状である。店に電話し、バイクを預ける。「1~2週間ほどかかると思います」はいいのやが、驚くことに、ここのスズキワールドには代車がない。ホンダドリームやYSPにも代車はないのだろうか?それらでバイクを買った方で、修理に出した経験がある人がいれば教えてください。10年前やが、レッドバロンはボロやったがCB-1の代車があった。メーカーの直営店なのやから、レッツでいいから代車ぐらい用意すべきだ。今回のケースは私が壊したわけでない、それで1~2週間もバイクに乗れなくなるのはおかしい。

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  FIは上の黄色ランプの右

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  これから入院

 

預けてから11日後に電話があり、おそらくこれが原因ではないかというパーツを交換したのでバイクを取りに来てくれとの電話があり、徒歩とバスに乗って店へ行く。これが原因であるという断定はできないが、おそらくカムポジションセンサーが原因だろうと思われるので、それを交換したと店長から丁寧な説明を受け、実際にそれも見せてもらった。したがって95%ぐらいの確率で直ったと思うが、もしまた同じ症状が出れば、FIのコンピュータ側を疑わなければならないと言われた。これで直ったのなら何の問題もないが、もし直っていなければ、私にとって都合が悪い。というのは今はメーカー保証期間中なので店が無料で直す。その保証期間は2年なのやが、その間に1年点検を受けないと、残りの1年の保証期間がなくなる。それは納車時に聞いており、1年点検はいくらかかるのかと聞くと、約18000円もかかるという。こういうのがバイク業界の悪いところで、バイク本体が売れないので整備で儲けようとする。18000円なんてとりすぎだ。したがって私は1年点検はしない。私が今まで乗ってきたバイクで1年2年で壊れたことなどない。だから1年点検はしなくても基本的には問題ないが、仮にこの症状が直っていなくてかつ、登録から1年経って症状が出れば、実費で直さなければならなくなる。しかもFIのコンピュータ側を直す、あるいは交換などとなれば、けっこうな修理費がかかるだろう。カムポジションセンサーの交換で直っていてほしいと強く願う。

今回、私は自分で壊したわけでもないのにトラブルが起き、店に持っていくなどの手間がかかり、迷惑を被った。しかし店の人の責任でもないし、機械を買うときは、壊れるかもしれないと認識したうえで買っているので、べつに文句などいわない。ただ、店側としては申し訳ないと思う、すくなくともそういった態度は出さねばならないのだろう、けっこう慇懃な態度で接しられた。こういうケースでは、日本ではお客様は神様です的なまちがった価値観で社会を動かしているので、そうせざるをえない。ちなみにこの種のトラブルはけっこう珍しいとのこと。私にとっても初めての体験やったが、エンジンのトラブルにはビビッてしまう。エンジンがダメになったら、バイクなんてただの鉄の塊だ。とりあえず無事に愛車が帰ってきてよかった。なんといっても今はバイクの季節なのだから、バイクがなければ、寂しい。

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私のGSR750日記

GSR123 の検索結果 - Toita blog

モリアオガエルを食べるヤマカガシを観察する 千葉県の清澄寺

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千葉ツーリングの際に、鴨川市にある清澄寺(せいちょうじ)へ参拝した。本堂を正面に見て、左へ進むと池があり、このあたりはモリアオガエルの生息地である。であると断定的に書いたものの、私は今回の件で調べるまでモリアオガエルのことは知らなかった。モリアオガエルはアオガエル科のカエルで日本固有種。繁殖期が5~7月なので、鳴き声がたくさん聴こえていたのはオスの求愛の声だった。モリアオガエルは県指定天然記念物であり、清澄は千葉における彼らの生息地のなかでは代表的な地域とのこと。

ということで私がいるこの場所にはたくさんのモリアオガエルがいて、多くの鳴き声が聴こえる。しかしながら姿は見かけない。警戒心が強く、葉の裏などに隠れているのだろう。有名な生息地ではあるが、たくさんいるわけではないということ。

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そういった状況を踏まえつつその時に戻ると、池にはロープがかけられており、そこには「ヘビ注意」と書かれた紙がとれかけの状態ながらあった。ヘビ!私はヘビが好きなのだった。ただし好きといっても犬好きが犬を抱きしめたくなるそういう感情の好きではなく、好奇心の対象としての好きだ。大阪と東京でヘビを見たことない。したがって生まれ育った四国を離れてからヘビを見る機会は激減している。わざわざ注意書きしているのはヘビがたくさんいるからだろう、ワクワクしながら辺りを見渡す。とはいえヘビも警戒心が強いからそうタイミングよくは見つからないだろう、と思いながら池に目をやり、探す。当然、いない。山の中に入って探しまくったら見つかるかもしれんが、ヘビ探しが目的でここへ来たわけではないからな…と思いながら池の横を見ると。ヘビおるやないか。体長が1mぐらいあり、けっこう大きい。ヘビが好きですと言っておきながら、これの名前がわからなかった。帰宅して調べると、ヤマカガシだった。アオダイショウやマムシなどとともに、日本で多く生息している個体やが、しかし高知や香川では見かけなかった気がする。カエルが大好物とのことなので、清澄にはモリアオガエルとセットで多くのヤマカガシもいるのだろう。

ヤマカガシと私との距離は3mぐらい。ヤマカガシが警戒すればすぐに逃げるだろうからじっと動かずに見ると、なにやら頭を上下に動かしている。私は視力が悪いのでよく見えないのやが、頭が膨らんでいるようにみえる。脱皮しているのではないか、と思った。

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逃げられないように、ゆっくりゆっくり近づく。ヤマカガシは熱心に頭を動かしているので、こちらに気づいていないのか、気づいてはいるが、巨大な敵から逃げるよりその動作に熱中することを選んだのか。それらの事情を人間である私が判断することはできないが、うれしいことにヤマカガシは逃げない。彼(彼女)も日本男児、あるいは大和撫子なのだった。彼(彼女)との距離は1mぐらい。これほど近づけば何をしているのかが理解できた。脱皮ではなく、モリアオガエルに噛みついているのだった。私にとってはたいへんな僥倖で、ヘビがごはんを食べている場面を見ることなどない。むちゃくちゃラッキーやなと興奮しながらもしっかりと観察し、しつつ写真も撮る。おもしろいことに、ヤマカガシはモリアオガエルをすぐには飲み込まない。たぶん10分間ほどの間、噛みついて上下に揺すっていた。これには2つの理由が考えられる。まず通常時の口のサイズよりも大きな獲物を食べるので、すぐには飲み込めない。もうひとつは、獲物の息の根を止めてから飲み込む。両方かもしれないが、私は殺していたのではないかと考える。なぜなら5㎝程度のカエルを自分で捕まえてみるとわかるが、彼らの足で蹴る力、握った手から逃げようとする力はけっこう強い。生きたまま飲み込めば、喉あたりで暴れられて食道が傷つき、結果としてヘビが死んでしまうケースも考えられる。したがってまずは獲物を殺すのではないか。私はヤマカガシにもっと近づき、30㎝ぐらいの距離間になった。ここまで近づけばよく見える。食事中でない野生のヘビをこんな至近距離で長時間みることなど不可能で、ヘビが逃げるか闘いになるかのどちらかになる。これほど近いと、捕まえてみるかというスケベ根性も出てくるが、それはしない。なぜならいかなる動物も、食事を邪魔されれば激怒するからだ。私だって食事中に邪魔されれば腹立つ。相手の尊厳を守りたいと思うならば、食事を邪魔することなどしてはいけない。食べることは、生きること。本来なら、ヤマカガシにとって人間が近くにいるなんて容認できる状況ではないが、それでも逃げずにモリアオガエルを食べようとしている。たぶん、食べながら逃げるのは無理なのだろう。食べるか、逃げるかの二択で、このヤマカガシは食べることを選択した。私はその決断に感動し、やはり生きる者にとって食べることは大切な行為だなと思った。近くでみていると、100%食べることに集中しているヤマカガシの姿には感動させられる。

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ヤマカガシは噛みつきから、徐々に飲み込んでいった。飲み込む時間はそれなりに早い。口のところではモリアオガエルの大きさぐらい膨らんでいたが、喉を過ぎたあたりからは、ほぼ膨らんでいなかった。そのあたりは食道やと思うが、硬いみたいだ。ちなみに写真を見ると、モリアオガエルを後ろから食べているが、これはたまたまではなくヤマカガシはカエルを食べる際は必ず後ろから食べるとのこと。口の先から10㎝ぐらい飲み込んだあたりで、おもしろいことにヘビが舌を出すいつもの動作をしはじめた。ヘビが舌をチョロチョロするなんて忘れていたが、獲物を飲み込んでいるときに舌は出せない。ここへきて、出会ってから15分ほど経つと思うが、やっと彼(彼女)が私を見てくれた。飲み込んでしまえば確実に腹に収まるので、ひと安心したのだろう。私のほうに体を向いてはくれないが、ずっと私を見ている。その間に、彼(彼女)がいろいろと考えているのは目を見ればわかる。私は写真を撮る動作以外のことはしない。これまた生き物にとって、食後すぐに他者からウザい行為をされれば不快だからだ。しかし食べ終わった後は落ち着くので攻撃はしてこないだろう。雰囲気からも、そういう感じはしない。とはいっても至近距離なので、突然攻撃されればよけられない可能性があるので、すこしだけやが警戒する。帰宅後に調べて知ったが、ヤマカガシは毒蛇だった。しかもマムシより3倍も強い毒をもっているという。

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  カエルはこのあたりにいる

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  舌が見える

 

舌を出すようになってから1~2分の間、ヤマカガシと私はずっと見つめ合っていた。この世界には2人しかいないんじゃないかと錯覚しそうになったが、まさしくそれは錯覚で、モリアオガエルの鳴き声が聴こえる。2人っきりじゃあない。恋の終わりは突然やってくる。意を決したようにヤマカガシは向こう側へ進んでいった。そこを写真に収め、これ以上、彼(彼女)の邪魔にはなりたくないと思ったので、私も本堂へ戻っていった…。ヤマカガシの気性はおとなしいとのこと。同じ毒ヘビでもマムシは気が荒く、私は北海道の松前の北に位置する山の中で、マムシと喧嘩になったことがある。ちなみに池の注意書きに「ヘビ注意」と書いてあるが、清澄寺の関係者は「毒ヘビ注意」に書き直すべきだ。ヘビしか書いてなければ、私みたいなアホがふざけて近づいて噛まれるかもしれんだろう。

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どんな出会いがあるかわからない、これがツーリングの醍醐味である。おもしろい場面に遭遇できてすごくうれしい。かつて私は桂林という、中国の奥地の仙人が棲んでいそうな場所へ行ったときに、ヘビとカエルを食べた。ヘビの味と食感はイカで、カエルは美味しくはないが、高タンパク質やなと感じた。10年前のことやが、あのときに食べた2種類の生き物が、食べる食べられるのドラマをみせてくれたのは偶然ではあるが不思議である。ヤマカガシの食べる姿を見て感動させられたのは、ヤマカガシ、むちゃくちゃおいしそうにごはんを食べるのだった。それをみることで、食について考えさせられた。バイクも千葉もお寺もヘビもカエルも素敵だなと思える出来事でした。

「かわさきルフロン献血ルーム」で献血 神奈川県内最大規模のルーム

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川崎のルームに行くのは3~4年ぶりである。他のルームで2回目に行くときは、なかのつくりを覚えていないケースが多かったが、なぜか川崎の休憩室はそれなりに覚えている。川崎駅は規模が大きく、乗降者数が多い。品川と横浜の真ん中あたりに位置し、都内に近く、立地が非常によいのだった。帰りに外で呼びかけしているスタッフがしゃべっていた通り、県内最大規模のルームである。横浜は3か所もあるので人が分散する。10時オープンで、5分ほど前に9階のフロアに行き、シャッターが開くのを待つ。開くと同時に数人が早歩きをし、ルームに入って最初に受付したのは私だった。これは初めての体験だ。ただ、受付の際にカードが読み取られなかったので、その間に他の人に早さで抜かれ、たぶんタッチパネルが終わったのも私より早い人がいた気がするが、嬉しいことに問診を呼ばれた最初の人は私だった。問診では女性の医者に「スポーツ(だったかトレーニング)はしていますか?」と聞かれ、はいと答えると、すこし笑いながら「しているようにみえました」と言われた。健康そうにみえるということだろうから、そう言われてありがたい。検査用の採血も、本番の採血も最初に呼ばれたのは私だった。一番乗りはすごく気持ちいいと知った。

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本番の採血担当は30代前半ぐらいの若い人で、雰囲気をみて、この人は(針を刺すときに)痛いんじゃないかなぁと感じたが、案の定、痛かった。年齢で判断するなら、担当者はベテランの方が痛みは小さい可能性が高い。ごくたまに、針刺す際にまったく痛くないプロフェッショナルがいるが、彼女達が講師となって、痛くない針の刺し方を他の看護師に教えるべきやと思う。コツさえ掴めば、誰でもできるようになるのではないか。

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ベッド数はおそらく20台で、看護師が10人以上いた。看護師さんに聞くと、休日はずっと満員で、200人ぐらい来るという。献血者数がもっとも多いルームは有楽町で、一日平均163人が有楽町で献血しているので、川崎の最大で200人は全国で最も多い部類に入るだろう。もしかすると1位かもしれない。本日午前の予約は25人いて、予約なしで来ても午前にはできない、と教えてくれた。

川崎のルームは2011年8月のオープンである。溝の口献血した際に、私を担当した看護師さんは以前に川崎で働いていて、その当時の川崎はモデルルームのようなポジションにあり、他県で新たにルームを作る際に関係者が見学に来ていたという。現在は綺麗なルームは多くあるが、2011年には少なかったのかもしれない。

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採血後の受付で、骨髄バンクについての説明を受けた。それについて深く考えたことはなかったし、知識もない。協力者が圧倒的に不足しているとのこと。私も協力したいとは思うが、手術する際に2泊と3泊もしなければならないとのことで、日程を確保するのが難しい。1泊ずつぐらいなら登録するのやけど…。どうすればいいか。ちょっと考えてみます。

受付するところに、暴言などを言えば警察に突き出す、といった趣旨のことが書かれた紙を貼っていてちょっとびっくりした。これは他のルームでみたことない。川崎は場所柄、そういうトラブルが存在する、あるいは多いのだろうか。残念なのはお菓子が置いていなかったこと。協力者の程度が低くて、持って帰る奴が多いから廃止したのか?と上述の紙から連想し想像してみた。事実はわかりません。私は興味ないけれど、このルームは本拠地のサッカーチームと仲がよいらしく、ユニフォームなどが飾ってある。入口の横には、神奈川県裁縫赤十字奉仕団が作った小物が置いてあり、欲しい物があればどうぞと書いてある。うれしいことに、神社お寺に参る際に使う小銭入れを探していたのやが、それにぴったりの小物入れがあり、頂く。他には七夕の短冊を飾ってあった。絵馬もそうやが、書かれてある内容をみると、くだらないお願いと切実な願いとに分かれるが、ひとつ、切実なことが書かれてあり、それを見て考えさせられた。彼はそれがきっかけで献血をしているのかもしれない。

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川崎の献血ルームは非常にレベルが高いと改めて感じた。お菓子がないことだけ不満やが、それ以外は素晴らしい魅力があるので、こちらのルームはおすすめです。今回の川崎をもって、神奈川の献血ルームの紹介は終わりとなる。もし新たにルームをつくることがあれば、そのときにはもちろん行って、記事を書く。その日が来るのを楽しみにしています。

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  JR川崎駅

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  JR川崎駅の東側で、赤い電車京急電車

 

私の献血ルーム巡り

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 神奈川のルーム巡り

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